道外れの人生(改)

【思い出】
私の知り合いがD店のスターゲートで

5000枚出した。

まだ攻略法の手順が知れ渡る前に

知り合いが偶然にもこの機種を

ぶん回して、訳も分からず5000枚

出したのが事の真相なのだが、詳しく話を聞くと

小役もボーナスもやたら偏った

というのが彼の感想である。


©テクノコーシン
4号機パチスロの攻略法・ネタ・バグ機種！一覧・内容・手順まとめ。


つまり偶然に攻略法を使用していた

わけだが、その後すぐに島封鎖となり

スターゲートの攻略騒ぎはいつの間にか

無くなっていた。


私もD店にあったスターゲートで、彼と同じように

偶然攻略法を使用したのか、一度大勝を

収めているのだが、その後、撤去され

導入されたのが大江戸桜吹雪2である。


見た目からして特に興味もなく

この頃の平和は辛い機種が多かったため

打つことはしばらくなかった。


で、まともに打ったのがD店の

月一イベントの日。

この店の月一イベントは徹夜組が

居るほど、熱い。

熱いというよりも120％を優に超える

ハイスペック機種が多く存在したため

十分その価値があった。

今の120％以下で徹夜する馬鹿共とは

大違いで、昔のパチプロは賢かった・・・

というよりも恵まれていたのである。



そういうわけで私も朝早くから知り合いと

並ぶことにした。

人気機種は大ハナビ、アステカ、デルソル

マンクラ、ビーマックスで、これらの機種は

前の連中に取られるので、私の狙いは

大江戸桜吹雪。

これもスペックは120％を超え

一日打てば5000枚は堅い。
※ちなみにこの店には1999年頃まで
某パチスロ雑誌で活躍するライターも居た。


というわけで開店し、知り合いと共に

無事に狙い台を確保。


で、大江戸を打ったわけだが

これがまあなんというかクソ台。

しゃべるセリフは面白いのだが

そんなものはすぐに飽きるし

何せ順押しとはさみ打ちの制御が異なり

それを全く活かされていない。


結局、予告が鳴ったら「7・太鼓・人」を

ビタ狙いで、止まれば太鼓ハズレで

ボーナス。

それ以外が停止すれば演出頼み。


そんな感じで開始数時間で飽きて

しまったのだが、設定はどう考えても6。


全くハマることなくビッグレギュラーを引きまくり

夕方には5000枚を突破。


結局我慢して閉店まで打ったのだが

この日はそのおかげで15万ほど勝った。


帰りには行きつけのモツ鍋屋で知り合いと

美味い酒を飲んでいたのだが

そこへ先頭で並んでいたプロが

店に入ってきた。

前述したその後某雑誌のライターになる

彼である。


話を盗み聞きしてみると、彼もどうやら

アステカで馬鹿勝ちしたようで

機嫌が良さそうだった。

せっかくの機会だし、話しかけてみようかとも

思ったのだが、私達はもう帰るところだったので

何を思ったか、彼が飲んでいる分の金を

内緒で女将に渡して退店。

まるで一流芸能人が売れない芸人に

するような行為である。

その後これをきっかけに仲良くなって

情報交換でもしようかと思っていたのだが

結局それ以来会うことはなかった。


・・・そしてあれから20年。

彼は某雑誌で人気ライターとなり

その彼に酒をおごった私は

今社会の底辺で生活している。

逆だろ、この野郎。