設定1で一番勝てるパチスロ!アクロスでリメイクしてほしい『タコスロ』の島で爺さんと交わした約束。
- 2019/05/26
- 20:43
■1996年に登場したビタ押し激甘機
コンドルの登場により、技術介入機が
大ブームになっていたこの年。
11月にはそのコンドルをも凌駕する
激甘パチスロが登場する。
その名も『タコスロ』

©瑞穂製作所

設定 | ビッグ | レギュラー |
設定1 | 1/273,07 | 1/468,11 |
設定2 | 1/268,59 | 1/468,11 |
設定3 | 1/248,25 | 1/468,11 |
設定4 | 1/240,94 | 1/468,11 |
設定5 | 1/240,94 | 1/409,60 |
設定6 | 1/240,94 | 1/364,09 |
設定 | 機械割 |
設定1 | 105,93% |
設定2 | 106,76% |
設定3 | 110,92% |
設定4 | 112,59% |
設定5 | 113,72% |
設定6 | 115,19% |
【基本仕様】
当ブログでも何度か登場している本機だが
仕様はA400タイプマシン。
通常時の小役狙いとリプレイハズシを
駆使すれば設定1でも機械割は105,93%と
当時としては最強のスペックを誇っていた。
1996年パチスロ!4号機時代の勝てるイベント!美女と並んで『タコスロ』の6を打つ。
GW中にパチスロで確実に負けない方法!『タコスロ』等価で10万負けた話。
リプレイハズシはビタ押しと難易度は高いが
カラ回しハズシを使ったり
右リールでリプレイのラインを限定したりと
工夫することで、目押しが苦手な者でも
ある程度フル攻略時の割に近づけることが
できたのである。
※当時のユニバ系の機種はリールが
自動停止する際、必ず前回停止位置の
2コマ上で停止するという特徴があったため
それを利用して自動停止でハズす小技が
存在した。
当然この甘さは話題となり、目押しに自信のある
プロに非常に好まれた一台である。
そのため変則押し禁止にするホールが
出現したものの、このタコスロの登場により
パチスロは目押しさえできれば勝てるという
認識がより一層広まり、スロプロの増加に
拍車をかけた原因ともなったのである。
ちなみにその後、後継機としては4号機の
大量獲得+AT機である大タコスロが登場。
2002年パチスロ!タコスロの後継機!大量獲得+AT『オオタコスロ2』の思い出。
さらに5号機でもリメイク版として
2009年にRT付きで復活を遂げた。

©ユニバーサル
ただ5号機のリメイク機はRT搭載機で
初代とは違い、ビタ押しなどの難易度の
高い技術介入性もなく、ヒットしなかった。
個人的には5号機初期の機種としては
良い台だったと思うのだが
やはり液晶(見た目上のメインリール)下の
ミニリールがプレイヤーにとっては
邪魔だったのかもしれない。
【思い出】
タコスロは単にスペックが甘いだけでなく
ゲーム性も素晴らしかった。
特にリールのスベリ。
上段に上にチェリーの付いたバーを押すと
スイカorビッグの場合は4コマスベリが
発生する。
いわゆるボーナス成立時にズルスベリする
この台特有の「タコチューテーブル」である。
これだけでは別に大したことはないのだが
この機種は絵柄が停止する時にスベる際
停止音もスベリに合わせて鳴るため
4コマスベリした時はスベリの長さにより
停止音が遅れるように感じる。
これがマニアの間で支持され、タコスロで
よく表現される「ヌルスベリ」という言葉が
出来上がったのである。
◎7枚交換のJ店でのタコスロ
私はタコスロに関しては新台当初こそ
打ってはいないものの、それ以降は
長い間打った機種で思い出も沢山ある。

今回は7枚交換のJ店での話をしよう。
J店は昔ながらの小さな店で、創業は
昭和30年頃。
パチスロは30台、パチンコは50台くらいで
地元民が通うような店だ。

昭和の時代にはそれなりに繁盛しており
人気店だったようだが、時代と共に
次々に新しいパチンコ屋がオープンすると
次第に客の数が減っていった。
・・・J店はタコスロが5台ほど設置されていて
2001年頃まで稼働していた。
ただ客付きはほぼゼロで、というよりも
店に客が居ることがほとんどなく
大体私がたまに遊びに行っていた
1998年以降はパチンコの島に
爺さん婆さんが一人二人居る程度だった。
私がJ店によく打ちに行くようになったのは
1999年頃で、近くの店でよくアレックスか
何かを打っていたと思うが、そこでツモれないと
大体ここに来てタコスロを打っていた。
7枚交換で設定はほぼオール1だったが
それでも甘いスペックなだけに
遊び打ちには持ってこいの機種だった。
いつものように居心地の良い角台に座り
「バーチェリータコ」狙い。
バー上段ビタ狙いはミスるとプラムを
取りこぼすため、面倒なので
私はタコ派。
スベッて上段にスイカが停止したら
中リールをトリプルテンパイさせるのが
好きだった。
※2リール確定目。

で、大体1000枚くらい出ると満足して
帰っていたのだが、J店のタコスロでは
遊び打ちながら結構勝っていたと思う。
・・・そんなある日。
昼過ぎにJ店に到着し、タコスロの島に行くと
いつもの角台にパチンコの島でたまに見る
爺さんが座っている。
昭和の黒縁眼鏡を掛けていて、年は
下手すれば90歳を過ぎているだろう。
仕方がないので私は内角に着席。
するとしばらくして爺さんが私に向かって
来てくれと手招きしている。
どうやらボーナスが成立したようだ。
「揃えてくれるか?」
そう言われたので華麗に白7を揃える私。
それ以降、爺さんの台がボーナス成立する度に
目押し係になり、その度にコーヒーや
お菓子をくれる。
私が帰る頃には爺さんは2箱のお持ち帰り。
私は大量のコーヒーとお菓子をお持ち帰り。
で、それ以来、爺さんとは店で会う度に
話すようになり、仲良くなる。
爺さんはJ店に行けば必ず毎日居るので
私は爺さんに挨拶してからタコスロを
打つのが日課になっていた。
爺さんは普段大体ハネモノを好んで打つのだが
たまにパチスロも打つようで、その時は
私が目押し係になる。
そして、いつだったか爺さんが誕生日だということで
その日、店が営業中にもかかわらず、カウンターで
お祝いのケーキを用意していた。
店員に話を聞くと爺さんはなんとこの店が
オープンした時からの長い長い常連。

今は仕事を退職し、年金生活を送っているが
奥さんが他界し、息子は遠い地域に住んでおり
一人寂しい思いをしているようで
こんな粋な計らいをしたということである。
※戦時中は司政官だったらしい。
爺さんは休憩椅子で嬉しそうに
ケーキを味わっていたのを鮮明に
覚えている。
「兄ちゃん向かいの肉々亭(仮)行こや」
私は爺さんに誕生日プレゼントとして
いつも吸っているピースのタバコと
甘いミルクコーヒーを渡すと、夕方になって
向かいにある焼肉屋に誘われた。
その日は用事があったので
行けなかったが、近いうちに必ず行くと
約束をして店を後にした。
・・・それからしばらく行けなかったのだが
数週間してJ店を覗くといつも通り、爺さんは
パチンコを打っていおり一安心。
いくら元気だと言っても、御年90何歳になる
高齢者だ。
何があっても不思議ではない。
「ちょっと久しぶりですね」
そう話しかけたのだが、爺さんは私の顔を
見るなり、無視してパチンコを打つ。
(え?どうしたんだ・・・?)
パチンコで負けて機嫌でも悪いのかと
思ったのだが、見たところそんなに
金は使っていない。
いつも笑顔だった爺さんの表情は明らかに
怒っている・・・というよりも少し悲し気で
無表情に近かった。
何があったのかはわからないが
この日は機嫌が悪そうだったので
私はそれ以降話かけずに帰宅。
・・・それから約一週間後。
J店を覗くと、そこに爺さんの姿はなかった。
それまで私が行く度に毎日必ず居て
一番の常連だった爺さんがどうしたのか
心配になり、店員に話を聞くと
どうやら数日前から来ていないらしい。
あの日、私が話かけた時の無視と
何か関係あるのか。
もしかすると、一緒に焼肉屋に行こうと
爺さんと交わした約束を果たせなかったことに
怒っていたのかもしれない。
はたまた病気を患ってしまったのか。
考えてももう遅い。
そしてそれ以来J店で爺さんを見ることは
二度となかったのである。
タコスロは単にスペックが甘いだけでなく
ゲーム性も素晴らしかった。
特にリールのスベリ。
上段に上にチェリーの付いたバーを押すと
スイカorビッグの場合は4コマスベリが
発生する。
いわゆるボーナス成立時にズルスベリする
この台特有の「タコチューテーブル」である。
これだけでは別に大したことはないのだが
この機種は絵柄が停止する時にスベる際
停止音もスベリに合わせて鳴るため
4コマスベリした時はスベリの長さにより
停止音が遅れるように感じる。
これがマニアの間で支持され、タコスロで
よく表現される「ヌルスベリ」という言葉が
出来上がったのである。
◎7枚交換のJ店でのタコスロ
私はタコスロに関しては新台当初こそ
打ってはいないものの、それ以降は
長い間打った機種で思い出も沢山ある。

今回は7枚交換のJ店での話をしよう。
J店は昔ながらの小さな店で、創業は
昭和30年頃。
パチスロは30台、パチンコは50台くらいで
地元民が通うような店だ。

昭和の時代にはそれなりに繁盛しており
人気店だったようだが、時代と共に
次々に新しいパチンコ屋がオープンすると
次第に客の数が減っていった。
・・・J店はタコスロが5台ほど設置されていて
2001年頃まで稼働していた。
ただ客付きはほぼゼロで、というよりも
店に客が居ることがほとんどなく
大体私がたまに遊びに行っていた
1998年以降はパチンコの島に
爺さん婆さんが一人二人居る程度だった。
私がJ店によく打ちに行くようになったのは
1999年頃で、近くの店でよくアレックスか
何かを打っていたと思うが、そこでツモれないと
大体ここに来てタコスロを打っていた。
7枚交換で設定はほぼオール1だったが
それでも甘いスペックなだけに
遊び打ちには持ってこいの機種だった。
いつものように居心地の良い角台に座り
「バーチェリータコ」狙い。
バー上段ビタ狙いはミスるとプラムを
取りこぼすため、面倒なので
私はタコ派。
スベッて上段にスイカが停止したら
中リールをトリプルテンパイさせるのが
好きだった。
※2リール確定目。

で、大体1000枚くらい出ると満足して
帰っていたのだが、J店のタコスロでは
遊び打ちながら結構勝っていたと思う。
・・・そんなある日。
昼過ぎにJ店に到着し、タコスロの島に行くと
いつもの角台にパチンコの島でたまに見る
爺さんが座っている。
昭和の黒縁眼鏡を掛けていて、年は
下手すれば90歳を過ぎているだろう。
仕方がないので私は内角に着席。
するとしばらくして爺さんが私に向かって
来てくれと手招きしている。
どうやらボーナスが成立したようだ。
「揃えてくれるか?」
そう言われたので華麗に白7を揃える私。
それ以降、爺さんの台がボーナス成立する度に
目押し係になり、その度にコーヒーや
お菓子をくれる。
私が帰る頃には爺さんは2箱のお持ち帰り。
私は大量のコーヒーとお菓子をお持ち帰り。
で、それ以来、爺さんとは店で会う度に
話すようになり、仲良くなる。
爺さんはJ店に行けば必ず毎日居るので
私は爺さんに挨拶してからタコスロを
打つのが日課になっていた。
爺さんは普段大体ハネモノを好んで打つのだが
たまにパチスロも打つようで、その時は
私が目押し係になる。
そして、いつだったか爺さんが誕生日だということで
その日、店が営業中にもかかわらず、カウンターで
お祝いのケーキを用意していた。
店員に話を聞くと爺さんはなんとこの店が
オープンした時からの長い長い常連。

今は仕事を退職し、年金生活を送っているが
奥さんが他界し、息子は遠い地域に住んでおり
一人寂しい思いをしているようで
こんな粋な計らいをしたということである。
※戦時中は司政官だったらしい。
爺さんは休憩椅子で嬉しそうに
ケーキを味わっていたのを鮮明に
覚えている。
「兄ちゃん向かいの肉々亭(仮)行こや」
私は爺さんに誕生日プレゼントとして
いつも吸っているピースのタバコと
甘いミルクコーヒーを渡すと、夕方になって
向かいにある焼肉屋に誘われた。
その日は用事があったので
行けなかったが、近いうちに必ず行くと
約束をして店を後にした。
・・・それからしばらく行けなかったのだが
数週間してJ店を覗くといつも通り、爺さんは
パチンコを打っていおり一安心。
いくら元気だと言っても、御年90何歳になる
高齢者だ。
何があっても不思議ではない。
「ちょっと久しぶりですね」
そう話しかけたのだが、爺さんは私の顔を
見るなり、無視してパチンコを打つ。
(え?どうしたんだ・・・?)
パチンコで負けて機嫌でも悪いのかと
思ったのだが、見たところそんなに
金は使っていない。
いつも笑顔だった爺さんの表情は明らかに
怒っている・・・というよりも少し悲し気で
無表情に近かった。
何があったのかはわからないが
この日は機嫌が悪そうだったので
私はそれ以降話かけずに帰宅。
・・・それから約一週間後。
J店を覗くと、そこに爺さんの姿はなかった。
それまで私が行く度に毎日必ず居て
一番の常連だった爺さんがどうしたのか
心配になり、店員に話を聞くと
どうやら数日前から来ていないらしい。
あの日、私が話かけた時の無視と
何か関係あるのか。
もしかすると、一緒に焼肉屋に行こうと
爺さんと交わした約束を果たせなかったことに
怒っていたのかもしれない。
はたまた病気を患ってしまったのか。
考えてももう遅い。
そしてそれ以来J店で爺さんを見ることは
二度となかったのである。
シェアして皆に教えよう!
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