道外れの人生(改)

【攻略法の発覚】
この機種には多くの攻略法が存在した。

そしてノーマルにしか通用しないセット打法

裏モノにしか通用しない攻略法もあった。


①ビッグ直撃セット打法
これがかの有名なポロリンセット打法だ。
適当にコインを投入して、清算ボタンを
押しながらレバーを叩く。
コイン受付ランプが消灯すれば成功で
全リール停止後、払い出し口からコインが
1枚戻り、1枚掛けになると同時に
ビッグフラグ成立。
ノーマルでしか使えなかった。

②レギュラー→ビッグ変換打法
サファリラリーと似た手順？
詳しくは不明。

③ボーナス成立後の小役抜き
等倍返しを利用した攻略法で
ボーナス成立後にはさみ打ちで
小役を狙うだけで延々と小役抜きが
可能だった。
ムサシのようにビタ押し必須では
ない？
これもノーマルのみ。

④1枚掛けノーマル戻し
1枚掛けで特定手順を踏むことで
裏モノを強制的にノーマルに戻すことが
可能だった。
手順は不明。

⑤連チャン延命打法
リノが小役落ちの裏モノとして
有名になった頃、この手順が発覚。
手順は簡単。
まず裏モノの特徴として
ビッグ終了後3枚掛けで4～5G以内に
小役が揃えば連チャン確定だ。
※吸い込み約12～15枚。

つまりこのゾーンを1枚掛けで
回すことで連チャンを延命させる
というものである。
これは1枚掛け時の小役確率が
そこまで悪くないということから
発覚した攻略法だ。
当然、その後すぐに連チャンゾーンでの
1枚掛けは無効になるプログラムに
変更するという対策が取られた。

だが、1枚掛け時の小役確率は
変わっていなかったので、ゾーンが
終わると（15枚以上吸い込んだ後）
1枚掛けにしてコインを増やして
再度ゾーンにぶち込むという
手順が発覚したのである。

この他にもビッグ中に枚数調整することで
連チャンゾーンを延命させる手順もあった。


当時これらのネタは発覚前に数十万で

実際に売られていたようだ。


【小役落ちリノを最後まで残した店】

©ニイガタ電子


リノがホールに登場したのは1990年。

その後裏モノになり検定取り消し処分に

なったものの、ノーマルに戻さずに

そのまま営業していた店は多かった。


私は一時期、月一イベントを開催する

D店に通っていた2000年当時

アステカやビーマックスなどの

ハイスペック技術介入機が人気の頃で

その店のすぐ近くのW店にリノがあった。




そこは昔ながらの店で、パチスロは

100台にも満たない規模で

リノは一番奥の島に15台ほど設置してあった。

そしてリノの島だけ椅子が無く、暗くて

異様な雰囲気が漂っていた。
※暗いのはバックライトがなかったので
当然だが。


当然リノは小役落ちバージョンの裏モノ。

私はこれよりも以前に旅打ちか何かで

打っていたが、既に設置も少なく

打てること自体が貴重だった。
パチスロ名機物語外伝4～爆裂機リノを追い求めて北海道へ～

そのため、D店で設定狙いに失敗すると

よくW店を覗いていたのである。


そこでリノも何度か打ったのだが

ある日、私がW店に行くと

素人と思しき爺さんがリノを打っていた。

ビッグ中だったので何気なく

それを見ていると、なんと終了後1G回して

台移動したのである。

それをすぐに隣のパンチのかかった兄ちゃんが

即確保してハイエナ。
※あまりに一瞬の出来事で見ていた私も
取れなかった。

ところが爺さんは台移動後、すぐに

ビッグを引き当てて、また即ヤメ。

またまた先ほどの兄ちゃんが

ハイエナ・・・


パンチのかかった兄ちゃんは

爺さんのハイエナで約3000枚の

お持ち帰りとなったのである。


ちなみにその兄ちゃんが帰った後

まだ打っていた爺さんのハイエナを

今度は私がしようと待っていたのだが

その後爺さんがビッグを引くことは

二度となかった。


結局W店のリノはみなし機が撤去された

2004年頃まで設置してあったと思うが

間もなくして営業終了。


平成初期の名機は私のパチスロ人生の中で

かすかに触れただけだったが

初代リノは数あるリノシリーズの中で

間違いなくナンバー1だったのである。