道外れの人生(改)

【美麗全台456なのに誰も座らない事件】
バルテックと言えば、当時、伝説の

永久ATを搭載したマネーゲーム

という機種があるが、やはりメーカーが

メーカーだけに、インパクト絶大のAT機にも

かかわらず人気は出ず、知らない人も

多い。
永久にATが終わらないパチスロ『マネーゲーム』で一撃4万枚～パチスロ名機物語外伝61～


ただ、美麗に関しては意外にも

知っている人が多く、やはりエロは

偉大なのだと思い知らされた。


実際、このような機種は今も昔も

この台だけであり、バルテックは

裏モノが多かったものの、他メーカーとは

一線を介した台を開発していたのである。




・・・私が美麗を初打ちしたのは

今は無きパーラー銀座という店。

商店街に位置する店でそれなりに広かったが

如何にも昔のパーラーといった感じで

カウンターはおばちゃん、ホールを徘徊する

店員はおじさん、そしてパチ屋では

このくらいの時期まで、よくかかっていた

有名なあの音楽が流れていた。
※曲名は覚えていないが
テーレテーレッテーテーレレレ
テーレテーレッテーテーレレレ
テーレテーレッテーテーレレレーレレレ・・・
な感じ。
分かった人は曲名をコメント欄で教えて
ください。
後で判明したが、F1のテーマ曲だった。


で、この店は美麗が5台だったか新台で入ったものの

初日から客付きが悪く、ほとんど稼働が

無い状態だった。


ただ実際は高設定を使っており

私も初打ちの時は推定4以上で

それなりに勝つことができた。


で、新台から何週間か経ったある日。

朝一に他機種を打つつもりで、銀座に

向かったのだが、店内に入ると

なんと美麗に全台設定456の札が

刺さっていたのである。




美麗は設定4でもフル攻略なら現行6号機の

設定6の上限の割を超える116,44％だ。

店長が美麗になんとか客を付けたいと

思ったのだろう。

しかもこの店は等価なのでかなりオイシイ。


そういうわけで他機種を打つつもりだった

私は急遽美麗の角台を打つことにした。


・・・全台456は本当かどうかわからないが

私の台は朝から快調に出玉を伸ばし

夕方の時点で3000枚オーバー。

ただ全台456のはずなのに

客が私を含めて2人しかない。


その理由はこの機種を打つのが

恥ずかしいから、というよりも

単に客層が爺さん婆さんばかりの店

だったからかもしれない。


最終的には7万ほどのプラスになったのだが

結局美麗の島は最後までガラガラだった。


閉店前に一人でコインを流していると


「どう？あの台甘いでしょ？」


店長らしきネクタイのおっさんが

そう話しかけてきたので、私は

軽く頷き、店を後にした。

わざわざ私に話しかけてくるのは

今後も魅せ台を作って客を付けたい

可能性もあると思い、翌日も行くことにした。


・・・が、翌日は美麗に札が刺さっておらず

近くの7枚交換店のタコスロで軽く遊んで

稼働終了。

当然と言えば当然だが、銀座はそれ以来

美麗で高設定らしき台を見掛けることはなく

程なくして撤去されてしまった。


そして古くから営業していたこの銀座は

その後、2004年の全国みなし機撤去の

煽りを受けて間もなく閉店することになる。


©バルテック


ちなみにこれはあまり知られていないが

バルテック初の5号機は2005年に登場した

美麗の後継機である『美麗2』である。