パチンコ屋で酔っぱらいの男に絡まれる!裏モノ&競馬好きのおっさんと19年振りの再会。
- 2019/10/25
- 20:11
時は2001年5月まで遡る。
この月、現在もホールで現役バリバリ
稼働中のハナハナシリーズの
初代ハナハナがパイオニアからデビューした。

©パイオニア
やがてこの機種はハイハイシオサイ同様
裏モノ化し、32Gバージョン&チェリーバージョンが
プレイヤーの間で大人気となり、全国に
その名を轟かせた。
当時、私は裏モノを多く設置していた
某M店で毎朝ハナハナのリセットモーニング狙いに
明け暮れていた。
全40台?設置していたハナハナには毎日
1/3ほどでリセットモーニングが仕込まれており
私を含む常連達は掛け持ちし放題で
連日私達の懐を温めていたのである。
で、私の立ち回りの流れとしては
まず朝一はハナハナとオアシスの
リセットモーニング狙い。
それが終わると獣王の高確を消化し
その最中に設定456が確定すれば
終日打つという流れだった。
※獣王は毎日イベントを行っており
この店はサバチャンランプの点灯の仕方で
設定4か5か6かが分かった。
サバチャンの上だけ点灯で設定4
下だけ点灯で設定5、全消灯で設定6。
M店にはもちろん裏モノが多かったため
香ばしい常連も多かったが、私も
毎日通う常連だったため、彼らとも仲良くなり
朝の並び中は皆で談笑したり
勝ち自慢や負け自慢を言い合ったりしていた。
その中に50代の白髪交じりのおっさんが
居たのだが、彼は生粋のギャンブラーで
朝M店で裏モノを打ち、台がイマイチだと
早々にヤメて競馬に行く。
※身なりは上下ジャージ姿にサンダル
セカンドバックと持ち歩き
金の指輪に金のネックレスをしていた。
私もM店で負けると、その後何度か
彼に付き合って競馬に行っていたのだ。
しかもこのおっさん、裏モノで金銭感覚が
麻痺しているのか、競馬でもあり得ないほどの
金額を使う。
1レースに10万20万は当たり前。
G1になると50万以上使うこともあった。
それを横目に最初は数千円しか
使わなかった私も次第に釣られて
何万も使うようになっていった。
・・・そんなある日。
M店のハナハナのモーニングがスカるも
その後オアシスやら獣王やらでそれなりに
勝って帰ろうかと思っていたところ
夕方頃になり、いつものおっさんが
競馬に行こうというので付き合うことにした。
ただ、おっさんはハナハナで見事にやられて
ムキになっていたのだろう。
夜の競馬場に着くなり、何でもない
レースにいきなり何万もブッコんでいる。
※当時はナイターもやっていた。
「大丈夫っすか?」
顔を真っ赤にしながら大金を掛ける
おっさんは最初こそ笑っていたものの
次第に無口になり、私に目も合わさなくなった。
で、最終レース。
おっさんはついに私に掛け金を見せなくなる。
※財布ではなく、セカンドバックから
札束を取り出していたので、おそらく
50万以上掛けていた。
そしていよいよ最終レース出走。
「おい行けえ!!!」
「何やってんのよおら!!!」
「差せ!!!差せごらあああ!!!」
「あああああ~~~~・・・」

最後はおっさんの罵声も枯れ、撃沈。
「どうでした?」
私の質問に一切答えずに、そのまま競馬場を
後にするおっさん。
※私の車で一緒に来たのだが
帰りは一人で帰っていった。
おそらくこの日おっさんは100万以上は
失ったものだと思われる。
翌日。
私はいつものようにM店にハナハナを
打ちに行ったのだが、おっさんは
いなかった。
そして競馬場で見た肩を落としたおっさんの
後ろ姿がこの時私が見た最後になったのである。
・・・あれから18年の月日が流れた。
先日、某店でパチンコのウルトラセブンを打ち
設定6確定パターンが出現し、タコ粘り
していた時のこと。
「兄ちゃん久しぶりだな!」
夕方頃にいきなり肩を叩かれたと思ったら
随分と酒臭い知らない爺さんが私にそう
話しかけてきた。
私はしばらく誰だか気が付かず
てっきり酔っ払いのジジイに絡まれたと
思ったのだが、この爺さんは実は
あの時のおっさんだったのである。
「あれから競馬行ってんのか?」
この一言で思い出した。
私も急に懐かしくなり、おっさんと
休憩所でしばらく談笑。
当時のハナハナの思い出話や
あの時の競馬のことも笑い話だった。
で、今は経営していた会社を畳んで、パチンコと
競馬漬けの日々だと言う。
※当時から変わっていないように思うが。
相変わらずセカンドバックを持ち
金の指輪に金のネックレスに
アディダスのジャージ姿。
ただ数年前に右足を痛めたようだ。
「また会うかもな」
そう言って彼は右足を少し引きずりながら
どこかへ消えて行った。
あの時のおっさんはすっかり歳を取って
白髪だらけの爺さんになっていたが
今も18年前と変わらないあの競馬場で
おっさんと再会することがあるのなら
また一緒に盛り上がろうと、この時
思ったのである。
その後オアシスやら獣王やらでそれなりに
勝って帰ろうかと思っていたところ
夕方頃になり、いつものおっさんが
競馬に行こうというので付き合うことにした。
ただ、おっさんはハナハナで見事にやられて
ムキになっていたのだろう。
夜の競馬場に着くなり、何でもない
レースにいきなり何万もブッコんでいる。
※当時はナイターもやっていた。
「大丈夫っすか?」
顔を真っ赤にしながら大金を掛ける
おっさんは最初こそ笑っていたものの
次第に無口になり、私に目も合わさなくなった。
で、最終レース。
おっさんはついに私に掛け金を見せなくなる。
※財布ではなく、セカンドバックから
札束を取り出していたので、おそらく
50万以上掛けていた。
そしていよいよ最終レース出走。
「おい行けえ!!!」
「何やってんのよおら!!!」
「差せ!!!差せごらあああ!!!」
「あああああ~~~~・・・」

最後はおっさんの罵声も枯れ、撃沈。
「どうでした?」
私の質問に一切答えずに、そのまま競馬場を
後にするおっさん。
※私の車で一緒に来たのだが
帰りは一人で帰っていった。
おそらくこの日おっさんは100万以上は
失ったものだと思われる。
翌日。
私はいつものようにM店にハナハナを
打ちに行ったのだが、おっさんは
いなかった。
そして競馬場で見た肩を落としたおっさんの
後ろ姿がこの時私が見た最後になったのである。
・・・あれから18年の月日が流れた。
先日、某店でパチンコのウルトラセブンを打ち
設定6確定パターンが出現し、タコ粘り
していた時のこと。
「兄ちゃん久しぶりだな!」
夕方頃にいきなり肩を叩かれたと思ったら
随分と酒臭い知らない爺さんが私にそう
話しかけてきた。
私はしばらく誰だか気が付かず
てっきり酔っ払いのジジイに絡まれたと
思ったのだが、この爺さんは実は
あの時のおっさんだったのである。
「あれから競馬行ってんのか?」
この一言で思い出した。
私も急に懐かしくなり、おっさんと
休憩所でしばらく談笑。
当時のハナハナの思い出話や
あの時の競馬のことも笑い話だった。
で、今は経営していた会社を畳んで、パチンコと
競馬漬けの日々だと言う。
※当時から変わっていないように思うが。
相変わらずセカンドバックを持ち
金の指輪に金のネックレスに
アディダスのジャージ姿。
ただ数年前に右足を痛めたようだ。
「また会うかもな」
そう言って彼は右足を少し引きずりながら
どこかへ消えて行った。
あの時のおっさんはすっかり歳を取って
白髪だらけの爺さんになっていたが
今も18年前と変わらないあの競馬場で
おっさんと再会することがあるのなら
また一緒に盛り上がろうと、この時
思ったのである。
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