業界初のビッグ絵柄4種類『スカルヘッズ2』ヤクザの攻略・ゴト・ネタプロ軍団への勧誘
- 2020/05/04
- 20:40
■ちょっと曲者のガイコツ野郎登場
A400タイプマシン全盛期だった1998年。
夏にはあの大ヒット機種ハナビが登場し
世のスロッターファンを沸かしたわけだが
その数か月後の11月、メーシーから
業界初の4種類のビッグボーナス絵柄を搭載した
一風変わった技術介入機が登場する。
それが『スカルヘッズ2』である。

©メーシー

設定 | ビッグ | レギュラー |
設定1 | 1/287 | 1/564 |
設定2 | 1/277 | 1/512 |
設定3 | 1/264 | 1/496 |
設定4 | 1/252 | 1/496 |
設定5 | 1/240 | 1/496 |
設定6 | 1/240 | 1/420 |
設定 | 機械割 |
設定1 | 97,55% |
設定2 | 99,62% |
設定3 | 101,97% |
設定4 | 104,10% |
設定5 | 106,52% |
設定6 | 108,39% |
【基本仕様】
本機はオーソドックスなA400タイプマシン。
リール上にドクロとバーの組み合わせの
いずれかが揃うと15枚役となり
プラム揃いは0枚役でリーチ目と
変則的な小役配列だった。
※リプレイも「ボーナス絵柄・プラム・プラム」
のみ有効。
そのため通常時の小役狙いは
少々難易度が高く、ビタ押しが強いられた。
ただ左リール中段に④の青7をビタ押しすれば
目押し頻度は少なくなる。
ビタ停止だと、ここからのボーナス絵柄の
一直線やボーナス絵柄の小V(中段下段中段)が
リーチ目となる。
1コマor2コマスベリ時は15枚役を狙い
それ以外は中右リールは適当打ちでいいので
左のビタさえできれば楽な打ち方だった。
尚1コマスベリで「ドクロ・プラム・青7」が
停止した場合は一確小役ハズレとなり
リプレイがズレれば激アツ目となる。
またリプレイハズシは2コマなので
比較的簡単な部類で、きっちりこなせば
1ビッグで400枚ほど獲得可能だ。
・・・本機は当時のユニバ系機種としては
技術介入度は低めで、通常時の
打ち方も面倒だったため、あまり人気は
出ずにマイナー機となってしまい
設置は伸びることはなかった。
【攻略プロ軍団への誘い】
1998年当時と言えば、アルゼのハナビが
大ヒットした年だが、もちろん私もハナビや
新基準機であるビンビン神様をよく打っていた。
・・・そんな中、マイナー機である
スカルヘッズが導入されたのは
私の家から車で15分くらいのところにある
E店。

ここは当時流行っていた小さめの店で
今でも営業する老舗店。
攻略誌では見たことがあったスカルヘッズだが
正直スペックや打ち方は知らなかった。
・・・某日。
E店ではいつものように朝一から
コンテストやハナビを判別して5以上が
落ちなければ帰るというのが日課だったのだが
この日は導入されたばかりのスカルヘッズを
見て、なんとなく打ってみたいと思い、着席。
予習も何もしていないため、正直打ち方が
全く分からずに15枚を取りこぼしたり
リーチ目がわからないため、ボーナスが入っても
成立後のチェリー付きで気付くという
失態を犯していた私。
当然ハズシ手順もよくわからず、配列を見ながら
奮闘していると・・・
「初めて打つの?」
隣で打つ30代くらいの帽子を被った男に
話し掛けられた。
彼の名前はT。
この近辺で立ち回っているプロで
話したことはなかったが顔だけは知っていた。
私は初打ちなんですと答えると、親切にも
通常時の小役狙いからハズシ手順まで
細かく教えてくれた。
で、この機種は元々難易度が低いため
慣れるとすぐにハズシも対応できた。
ただ残念ながら私の台は判別こそ
していなかったものの、ボーナス確率からして
高設定ではなかったようで、ヤメることに。
※この機種は設定56判別が可能だったが
手順が分からなかった。
帰りは彼にお礼のコーヒーを買って渡すと
「今度W店の新装でビーマックスが
入るんだけど良かったら一緒に並ばない?」
突然のことで躊躇した私だったが
何せ初めてできたプロの知り合いということもあり
彼の誘いに乗ることにした。
「じゃあ〇日の8時にW店に来て」
彼にそう言われた通り、数日後
朝の8時にW店に向かう。

・・・すると既に数人の客が店前に
並んでおり、その中にTも居た。
「おはようございます」
そう挨拶すると、彼は笑顔で
私に駆け寄ってきた。
「思ったより並んでるから、もし
ビーマックスが取れなかったら、角2の
スカルヘッズ打ちなよ。
知り合いが昨日打って6だったんだけど
出なかったから多分据え置くと思うよ」
そう言われ、いざ入店すると案の定ビーマックスは
取れず、Tに言われた通りスカルヘッズに座る。
※Tはギリギリビーマックスを確保。
・・・で、早速打ち出すと1000円だか
2000円で速攻ビッグを引き、6判合格で
終日稼働確定。
Tのおかげである。
そして閉店5分前、私は約3000枚のコインを
ジェットカウンターに流していると
Tもやってきた。
台車に積み上げられたドル箱は
おそらく一万枚を超えているだろう。
「俺のビーマックスも多分
6だったみたい」
「これ俺の携帯電話の番号だから」
彼はそう言って紙を渡してきた。
それ以来、彼とは連絡を取り合うようになり
よく一緒に並んだりしていたのだが
ある日、彼からこんな話を聞く。
彼はとある攻略プログループに所属しており
今回のように一人で平打ちもするが
他には攻略系やパチンコのゴトやセットなども行う
バリバリの攻略プロで、暇だったら
一緒にやってみないかと誘われたわけだ。
・・・数日後、少々迷った私だったが
興味本位で彼に電話して詳しい話を
聞いてみることにした。
「うちのグループに参加すれば
攻略系のネタが入った時はすぐに教えるし
もちろんゴトやセットもできる」
「ただし一人で勝手に打つことはできなくて
勝ち額の7割はうちのグループに
渡すのが条件」
そしてこうも言われた。
「俺は一般人だけどバックにはヤクザも
付いてるし、下手なことをしたら
それなりの覚悟はした方がいい」
ただ普通に打っている分には
何の問題もないし、稼げるので
やってみないかと誘われたわけだ。

・・・当時こういう誘いは多く、何度かパチ屋で
スカウトされたことがあるが、その度に
断ってきた。
ゴト、攻略法、設定漏洩!昔のパチンコ・パチスロ攻略グループ~あの頃彼女は攻略プロだった~
この手の話は大体ロクなことがないのだ。
今回も何か危険な匂いがしたし
ピンでやった方が気軽に稼げるなと思い
私は断ることにした。
その後もTからしつこく勧誘の誘いが
来たが、私の返事はノー。
それ以来、彼とは距離を置くようになった。
・・・あれから20数年。
パチ屋で彼を見ることは一切なくなったが
今も私はスカルヘッズが設置してあったE店で
低設定を打って散財している。
Tさん、やっぱり紹介していただけませんか?
1998年当時と言えば、アルゼのハナビが
大ヒットした年だが、もちろん私もハナビや
新基準機であるビンビン神様をよく打っていた。
・・・そんな中、マイナー機である
スカルヘッズが導入されたのは
私の家から車で15分くらいのところにある
E店。

ここは当時流行っていた小さめの店で
今でも営業する老舗店。
攻略誌では見たことがあったスカルヘッズだが
正直スペックや打ち方は知らなかった。
・・・某日。
E店ではいつものように朝一から
コンテストやハナビを判別して5以上が
落ちなければ帰るというのが日課だったのだが
この日は導入されたばかりのスカルヘッズを
見て、なんとなく打ってみたいと思い、着席。
予習も何もしていないため、正直打ち方が
全く分からずに15枚を取りこぼしたり
リーチ目がわからないため、ボーナスが入っても
成立後のチェリー付きで気付くという
失態を犯していた私。
当然ハズシ手順もよくわからず、配列を見ながら
奮闘していると・・・
「初めて打つの?」
隣で打つ30代くらいの帽子を被った男に
話し掛けられた。
彼の名前はT。
この近辺で立ち回っているプロで
話したことはなかったが顔だけは知っていた。
私は初打ちなんですと答えると、親切にも
通常時の小役狙いからハズシ手順まで
細かく教えてくれた。
で、この機種は元々難易度が低いため
慣れるとすぐにハズシも対応できた。
ただ残念ながら私の台は判別こそ
していなかったものの、ボーナス確率からして
高設定ではなかったようで、ヤメることに。
※この機種は設定56判別が可能だったが
手順が分からなかった。
帰りは彼にお礼のコーヒーを買って渡すと
「今度W店の新装でビーマックスが
入るんだけど良かったら一緒に並ばない?」
突然のことで躊躇した私だったが
何せ初めてできたプロの知り合いということもあり
彼の誘いに乗ることにした。
「じゃあ〇日の8時にW店に来て」
彼にそう言われた通り、数日後
朝の8時にW店に向かう。

・・・すると既に数人の客が店前に
並んでおり、その中にTも居た。
「おはようございます」
そう挨拶すると、彼は笑顔で
私に駆け寄ってきた。
「思ったより並んでるから、もし
ビーマックスが取れなかったら、角2の
スカルヘッズ打ちなよ。
知り合いが昨日打って6だったんだけど
出なかったから多分据え置くと思うよ」
そう言われ、いざ入店すると案の定ビーマックスは
取れず、Tに言われた通りスカルヘッズに座る。
※Tはギリギリビーマックスを確保。
・・・で、早速打ち出すと1000円だか
2000円で速攻ビッグを引き、6判合格で
終日稼働確定。
Tのおかげである。
そして閉店5分前、私は約3000枚のコインを
ジェットカウンターに流していると
Tもやってきた。
台車に積み上げられたドル箱は
おそらく一万枚を超えているだろう。
「俺のビーマックスも多分
6だったみたい」
「これ俺の携帯電話の番号だから」
彼はそう言って紙を渡してきた。
それ以来、彼とは連絡を取り合うようになり
よく一緒に並んだりしていたのだが
ある日、彼からこんな話を聞く。
彼はとある攻略プログループに所属しており
今回のように一人で平打ちもするが
他には攻略系やパチンコのゴトやセットなども行う
バリバリの攻略プロで、暇だったら
一緒にやってみないかと誘われたわけだ。
・・・数日後、少々迷った私だったが
興味本位で彼に電話して詳しい話を
聞いてみることにした。
「うちのグループに参加すれば
攻略系のネタが入った時はすぐに教えるし
もちろんゴトやセットもできる」
「ただし一人で勝手に打つことはできなくて
勝ち額の7割はうちのグループに
渡すのが条件」
そしてこうも言われた。
「俺は一般人だけどバックにはヤクザも
付いてるし、下手なことをしたら
それなりの覚悟はした方がいい」
ただ普通に打っている分には
何の問題もないし、稼げるので
やってみないかと誘われたわけだ。

・・・当時こういう誘いは多く、何度かパチ屋で
スカウトされたことがあるが、その度に
断ってきた。
ゴト、攻略法、設定漏洩!昔のパチンコ・パチスロ攻略グループ~あの頃彼女は攻略プロだった~
この手の話は大体ロクなことがないのだ。
今回も何か危険な匂いがしたし
ピンでやった方が気軽に稼げるなと思い
私は断ることにした。
その後もTからしつこく勧誘の誘いが
来たが、私の返事はノー。
それ以来、彼とは距離を置くようになった。
・・・あれから20数年。
パチ屋で彼を見ることは一切なくなったが
今も私はスカルヘッズが設置してあったE店で
低設定を打って散財している。
Tさん、やっぱり紹介していただけませんか?