道外れの人生(改)

【パチスロコレクターの借金まみれの友人M】
1999年頃と言えばビーマックス、ハナビ

スノーキー、サクセション、アレックスなどの

技術介入機を打っていた私だが

クリスタルステンドに関しては

ホールでは一度も見掛けたことがなかった。




当時よく通っていた大型店Hは1997年に

グランドオープンし、出玉は非常に良好

だったので、よく打ちに行っており

既述した機種やクリスタルステンドの

兄弟機であるトゥインクルステージなんかにも

触れていた。


©エレコ


テスト導入のみだったクリスタルステンドに

関しては一般導入されなかったのだが

当時よく一緒にパチスロを打ちに行っていた

同級生の友人Mが後に実機を買ったので

何度か打たせてもらった記憶がある。


・・・Mの家はH店から徒歩3分のところにある

アパートで、当時はよくH店でパチスロを打ち

稼働が終わると近くの定食屋で飯を食い

その後、彼の家に行って実機を打って

遊んでいたわけだ。

この彼はコンチ3やチェリーバーなどの

古めのレトロ台を5台くらい所有していた

いわゆるパチスロ関連グッズのコレクターで

スロ好きの私や友人達も度々彼の家に

お邪魔していた。
24時間パチスロ！激安オススメ家スロ・家パチ！実機のお得な購入＆処分方法！家にパチンコ屋を作る男。


©ユニバーサル


そんなわけでクリスタルステンドの初打ちは

Mの家だったのだが、打った感想としては

イマイチ。

トゥインクルステージと同じ配列だったものの

ゲーム性は異なり、絵柄デザインもパッとせず

正直微妙な台だった記憶しかない。

ただ打ったことがないからという理由で

軽く触った程度で、お蔵入りとなったのも

ある意味頷ける。


で、Mはこういうあまり手に入らないようなものを

コレクションするのが趣味だったのだが

やはり金が掛かる。

その費用を稼ぐためにもH店に

通っていたのだが、Mは何せ引きが弱く

負け続きだった。


・・・そんなある日。

いつものように私がH店で打っていると

Mがやって来た。


M「金貸して」


パチスロで負けて家賃が払えないから

金を貸してほしいと言われたのだ。

Mは仕事もしていない自称パチプロだったが

よく彼の家で実機を打ったりして遊んでいた

恩もあるので私は貸すことにした。

それからもちょくちょく金を貸しては

Mはそれを生活費に充てたり、コレクションを

集めたりするのだが、パチスロでは

相変わらず負け続き。
※共通の友人にも金を借りていた。

そうして私が貸した金は30万に膨れ上がり

そんなMに見かねた私はこう提案した。


私「消費者金融から金借りればいいだろ」


Mは無職で普通は金を借りれないが

私は無責任にも一時的に前の職場に在籍している

ということにしておけば融資は可能じゃないのか

と言うと彼は納得する。
※消費者金融から借りた金を
私への返済に充てさせようとした。


・・・で、Mは無事に金を借りられたようだが

その後も負け続け、私に返す素振りもなく

一か月もするとM店にも来なくなっていた。

電話にも出ないし、家に行っても居ない。


結局彼は住んでいたアパートを

そのまま放置して逃げたのである。

その後、何度携帯に電話をしても

料金未払いの音声が流れるだけで

それもやがて解約されていた。

以降、Mとは20年間音信不通である。


・・・当時私の周りにはこのような

借金まみれのクズ野郎達が沢山居て

その中で何人かを打ち子として雇ってきたが

9割が役立たずだった。

Mの場合はそれなりにパチスロは打てるものの

一度種銭をちょろまかしたためクビである。

彼が借金まみれになったのは

私の責任でもあるが、そもそも借金してまで

パチスロは打つものではない。


ちなみにMに貸した30万は今も返ってきていない。

さっさと返せこの野郎。