■パチンコ屋の暗黙のルールとキングガルフの登場90年代までのパチンコ屋は、いつも同じ店で
立ち回るいわゆるジグマプロが多く存在し
その中には一見のプロが来ると、それを追い出して
店を荒らさないように見張っていた常連の主みたいな
人間も居た。
そして、そういう店には決まって厳しい掟があった。
前日に常連が負けた台には他の客が翌日座ってはいけない
先に並んではいけない、などの暗黙のルールが
あったのだ。
※これは事実、昔の沖縄のパチンコ屋では
当たり前のことだった。今回はそんな昭和ながらのとあるパチンコ屋の
ルールを破った男を、そこに設置されていた
人気機種キングガルフの思い出と共に紹介しよう。

©大東音響
※ボーナス確率設定 | ビッグ | レギュラー |
設定1 | 1/287 | 1/528 |
設定2 | 1/260 | 1/528 |
設定3 | 1/248 | 1/468 |
設定4 | 1/240 | 1/409 |
設定5 | 1/240 | 1/348 |
設定6 | 1/240 | 1/287 |
※機械割設定 | 機械割 |
設定1 | 93,5% |
設定2 | 96,0% |
設定3 | 100,5% |
設定4 | 102,5% |
設定5 | 105,0% |
設定6 | 108,0% |
・・・1996年1月。
大東音響から発売された『キングガルフ』は
導入当初こそ影を潜めていた、至って普通の
A400タイプマシンだったのだが、やがて一部の地域で
裏モノ化すると、その存在感を圧倒的なものにしていた。
そして登場から約2年も経つと、私が住んでいた
地域にもガルフが設置されるようになり
全国的な人気機種となったわけだ。
歴代最高の状態裏モノ『キングガルフ』モーニングから状態突入!ライバルのスロプロを店にチクって出禁にさせる。パチスロ名機物語外伝3~裏モノ「キングガルフ」で状態突入させる小僧~
■B店の朝一7並び台1999年当時、私が通っていた店はいくつかあったが
その中の一つに朝一でリールに7が並んでいる台は
高確率で高設定というイベントを行っている店が
いくつか存在した。
その中でもそういったイベントを頻繁に
開催していた思い出深いB店での話。

B店は商店街の外れにあった比較的大きめの店で
当時は他店を寄せ付けないほどの優良店だった。
イベントになるとビーマックスには必ず設定6が入り
クランキーコンテストは全台設定56。
この他にもパピードッグ、ワンワンハウス
リズムボーイスなどの大東音響の裏モノも
盛り上がっており、その中でもキングガルフは
メインコーナーに設置されており
一島20台ほどあった。
とは言え、朝一の7並び台を取るには早い時間から
並ばなければ取ることは難しい。
それでもいつも先頭を陣取る推定40代前半の
香ばしい集団は、大体裏モノを押さえるので
彼らの次に並べばビーマックスやアステカなどの
ハイスペック機は取れる。
B店は客に設定が漏れているという噂が
あったため、あまり近寄らないようには
していたのだが、イベントの日はたまに私も
早くから並ぶことがあった。
■意に反して掟を破ってしまった男・・・そんなある日。
その日はB店の月一イベントで
朝一の7並び台がいつもよりも信頼度が高く
設定6が期待できた。
そのため気乗りはしなかったが
私は知り合いと明け方前から先頭で並ぶことにした。
何故気乗りしなかったというと、先ほども
言ったように、いつもの香ばしい連中よりも
単純に先に並ぶことが気まずかったからである。
ただ知り合いが、どうしても勝ちたいということで
確実に7並び台を取るために
仕方なくそれに付き合ったというわけだ。

・・・で、開店まで3時間ほどのところで
後ろにいつもの香ばしい連中が並ぶ。
こちらをチラっと睨んだが、特に何も
言ってくることはなかったので一安心。
そしていざ開店。
私はダッシュでビーマックスの島に行き
7揃い台を確保。
で、知り合いはと言えば・・・
キングガルフの7並び台を取っている!
私(おいおい、まじかよ・・・)朝並んでいる時にアステカの7並び台を取ると
言っていたはずなのに、まさかのガルフである。
B店の月一イベントで7並び台は期待大なので
たとえ裏モノでも十分勝機があるし
ガルフはB店の看板機種なので間違ってはいない。
が、彼は違う意味で最悪の選択をしてしまったのだ。
「おらぁあああ!!!」
「お前何してんだごらあああああ!!!」私がビーマックスの島に戻ると、間もなくして
裏にあるガルフの島から聞こえる怒号。
私(やっぱり・・・)知り合いはあろうことか後ろに並んでいた
ヤクザの狙い台であるガルフの7並び台を
取ってしまったため、彼らを怒らせてしまった。
しかもいつも彼らのうちの一人がガルフを
打っていることは知っていての行動だ。
常連の狙い台を先に並んで先に取るという
当時のパチ屋では完全にやってはいけない
ルール違反を犯したのである。
相手方は人数が4人くらいで
1人は片目で、1人はスキンヘッドで
眉毛が無かった。
どうしたって勝ち目はない。
私は知らないフリをしてビーマックスを
打っていたが、しばらくして知り合いが
私の元にやってきた。
知り合い「帰るわ・・・」開店から1時間もしないうちに彼は
そう言って店を後にした。
どうやら台を譲るざるを得なかったようだ。
正直私も彼と知り合いで、例の連中に
何か言われないかと冷や冷やしていたが
何とか夜まで打った。
さすがに閉店まで打つと換金の時に鉢合わせする
可能性があったため、少し早めにヤメ。
※設定は4くらいだった。帰り際、遠くからチラっとガルフの島を覗くと
知り合いに怒号を浴びせたらしき常連の男が
周りに見たことも無いようなドル箱を
積み重ねていたのだった。
※おそらく2万枚はあったと思う。・・・私は帰った後、電話で知り合いに何故
ガルフを取ったのかと聞くと、アステカの
7並び台の下皿に何故か物が置いてあったから
咄嗟に裏の島にあったガルフを取ったと言う。
※7並び台は全機種にあるわけではなく
主にユニバ系の人気機種や大東音響の台などに
入ることが多かった。ちなみにそのアステカは私が帰る時には
既にビッグ50回?を超えており、どう考えても
設定6。
打っていたのは例の連中の一人だった。
・・・明け方から先頭で並び、何故か狙い台の
アステカも取れず、ヤクザにどやされて
何も打たずに半泣きで帰った知り合いは
二回り近く下のキャバ嬢に騙される
今の私以上にツイていない男だが、当時
この手のことは割と珍しくない出来事だったのである。
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http://mitihazure.blog.fc2.com/blog-entry-1468.html暗黙のルールがあった昭和のパチンコ屋で並び中にヤクザと揉めて絡まれたスロプロの末路
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