■ストック機の登場で増えたハイエナ達2000年12月。
業界初のストック機としてデビューした
『ブラックジャック777』

©ネット
この機種の登場により、以降のパチスロ業界は
ストック機が数多く開発され、ブームとなった。
2001年パチスロ!業界初ストック機『ブラックジャック777』でボーナス確定画面バグと昭和から営業する老舗店の思い出。ストック機は最大の特徴の一つとして
裏モノのような早い連チャンを見事合法的に
実現した。
その結果、少しずつユーザーから
受け入れられ、設置を伸ばし続けると共に
その存在価値を無くした裏モノは姿を消していった。
そしてもう一つ大きな特徴なのが
天井機能があるということだ。
これにより増えたのが『ハイエナ』だろう。
ハイエナとは期待値のあるパチスロだけを
狙った者のことを言い、ストック機の登場以降
今でもこの立ち回りで稼ぐプロは
全国に多数存在している。
ハイエナは一般的には天井が搭載された
パチスロなどを打ち、オイシイところだけを持って行く。
理論上マイナスになる台は打たない。
設定狙いする者とは違い、リスクがほとんど
無いことから、パチスロで勝つ上で
堅い立ち回りの一つとして確立している。
ただハイエナは簡単に言えば、人様が落とした
物を拾うのと同じく卑しいし、基本的には
人から嫌われる行為である。
良く思っていない人は多いだろう。

・・・そこで今回は名機物語特別編として
そんな嫌われ者のハイエナで長い間生活する
とあるスロプロTが今、一体どれくらい
勝っているのかを聞いてきたので、知り合った
当時の思い出と共に紹介していこう。
■住む家が無かったスロプロT確実な期待値のある(理論上プラスになる)台だけを
打ち、厳しい今の時代を生き抜くハイエナ・天井狙いの
スロプロ。
そんな堅い立ち回りで生活するスロプロTと
先日飲む機会があったのだが、改めて聞くと
彼は設定狙いは一切せず、実に20年もの間
ハイエナのみで立ち回っているのだから驚きである。
【Tのプロフィール】年齢:30代後半(2020年現在)
パチ&スロ歴:1999年~
プロ歴:2003年~
初めて打った機種:大花火
結婚:独身
Tと知り合ったのは2003年頃で
ちょうどこの時期はAT機からストック機の時代に
移り変わり、私は某J店というオープンしたばかりの
パチンコ屋で設定狙いとハイエナの半々くらいで
立ち回っていた頃だった。

この時のTは既にハイエナ一本で生活しており
設定狙いは一切していない。
元々学生時代に友達に誘われて
初めてパチンコ屋に入り、大花火を打ったのが
パチスロを打つきっかけとなったのだが
最初は適当に台に座っては、ロクな目押しもできず
負けていたという。
それが攻略雑誌を読み、期待値を意識するようになり
勝てるようになったのは、2001年に登場した
4号機のリノがきっかけである。
・・・Tはそれまで約1年ほど住む家が無かった。
その時代の彼のことは詳しくは知らないのだが
家庭の事情でしばらく友人の家を転々としたり
夏は路上生活も経験したほどだったらしい。
それがこの機種のストック狙いで勝つことを覚え
アパート暮らしに成り上がったというわけだ。
ハイパーリノ登場記念!山佐の歴代リノシリーズを思い出とともに全て紹介。
©山佐
・・・話を2003年に戻すが、ホームレスから
足を洗い、ハイエナ一本で立ち回るようになった
Tは当時オープンしたばかりのJ店で
プロ連中が設定狙いをしている中
ただ一人、グルクンと海一番のハイエナに
徹していた。
私とその仲間達は最初そんなTを見て
安ハイエナ乞食野郎と馬鹿にしていたのだが
これはまさに兎とカメ、アリとキリギリスである。
Tはそれからも地道にハイエナを続け
私が稼働せずに遊び歩いている時も
毎日朝から閉店までびっちり稼働していた。
※Tと仲良くなったのはJ店で
彼があまりにもストイックにハイエナしている
姿を見て・・・という流れだ。そしてついに5号機時代にはカメ(T)が
兎(私)を追い越したのである。
◎Tの月間収支と年間収支今もハイエナのみで生計を立てるTの
2020年現在の収支はどれくらいなのか
彼に収支メモを見せてもらったので
一部掲載する。
1月・・・+120万円
2月・・・+80万円
3月・・・+30万円3月は例の問題で後半は稼働休みのため
収支は低くなっているが、このご時世に
ハイエナのピン稼働で月に100万以上勝つことは
早々できるものではない。
1~2月は花伝のハイエナがオイシかったようだ。
稼働時間は一日も休まずの毎日で
ほぼ朝から閉店までなので、時給にすると
意外と大したことはないのだが
そこまでパチ屋で動き回る根性が素晴らしい。
今の私なら2~3時間で投げ出して、家で
酒を飲んでいるところだ。
期待値は一日平均で約10台ほど消化し
30,000円くらいは積めているという計算になる。
ちなみに彼の2019年の年間収支は
800万超えだそう。
場末のスナック嬢くらいなら簡単にお持ち帰り
できる収入である。
■Tのハイエナでの立ち回り方彼はハイエナできる店を10店舗ほど
リストアップしており、毎日下見は欠かさない。
そしてその中でリセット&宵越しできる店から
スタート。
それを消化すると昼頃からハイエナしやすい
ライバルの少ない店に移動し、打てる台が
無くなったら店を移動。
これを繰り返しているだけ。
当然ハイエナできる機種は全て熟知しており
最近では花月やリング2などのパチンコの
天井狙いもしているそうだ。
一見これだけ見ると普通のハイエナくそ野郎だし
ここまで勝てるようには思えないのだが
彼の凄いところは、狙った獲物は決して
逃がさない部分。
拾えそうな台を発見したら、それを打っている客の
動きをじっくり観察し、影に隠れてひたすら待つ。
そしてヤメそうになるとゆっくりと気付かれないように
近づき、台が空くや否や、目にも止まらぬ速さで
素早く台を確保する。
以前はハイエナできそうな台に張り付いたりも
しており、尚且つそれを一店舗で行っていたため
何度か出禁になったこともあったそうだが
今は極力目立たないように、一日の間に
何店舗も店を変えてハイエナしているようだ。
※張り付きとはハイエナできる台の後ろなどに
張り付いて、台が空くまで待つ迷惑行為。当然客や店員には奇怪な目で見られるし
何度かトラブルになったこともあるそうだが
それに億劫になっていてはハイエナで
まともに勝つことなど不可能だそうだ。
偶然空いているハマリ台を打つのではなく
自ら足を使い、ライバルに糞をぶっかけてまで
取ろうとする根性がなければ多くは拾えないと
彼は言う。
・・・2003年当時、私の月の半分も
勝てていなかった安ハイエナ乞食野郎は
私に飲み帰りのタクシー代を
渡すほどにまで成長した。
今では私が彼に物乞いする立場だこの野郎。

いや、成長という言葉は語弊があるかもしれない。
正確に言うと彼の立ち回りは20年前と
何ら変わっていないのだ。
設定狙いよりも確実に見える期待値を
積み重ねていくハイエナ。
ハイエナは期待値を理解し、台の知識さえ
頭に詰め込めば誰にでもできる。
ただ彼ほど徹底したハイエナを継続することは
簡単そうでなかなかできない。
これを実行に移すには、打たない我慢と
打たなければならない我慢が必要なのだ。
そしてそれができない私は今後しばらく
彼にゴマをすって生きていこうと誓ったのである。
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http://mitihazure.blog.fc2.com/blog-entry-1473.html家が無いスロプロのハイエナ生活20年!確実に勝てる天井狙いだけで生活する男の年間収支・月収支公開
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