道外れの人生(改)

■無くならないパチ屋の車内放置
私が実際にパチ屋の駐車場で子供の車内放置を

見たのはこれが初めてではない。

パチ屋の託児所も無かった時代、たまに見掛けることが

あった。

昔は子供自体がパチ屋に出入りしていることも

あって、親がその店に居れば特に何も言われなかったし

それが普通だったのだ。


が、その後、車内放置で死亡事件が起きたり

誘拐事件が起きて以降、世の見方が厳しくなり

子供の車内放置はもちろんのこと、店内に

子供を入れることも厳禁である。


そんなわけで最近では子供の車内放置は

ほとんど無くなったようだが

ペットの車内放置はたまに見掛けることがある。

家に置いておけない理由があるのかは知らないが

そこまでしてパチンコが打ちたいのなら

ペットを飼わなければいい。

犬は何時間も飲まず食わずで狭い空間で待たせれ

もしかしから置き去りにされたと

思っているかもしれない。




この話は一度紹介したかもしれないが

私は昔、実家で雑種犬を飼っていた。

兄貴が世話をするからと言って

飼い始め、最初はちゃんと世話をしていたが

やがて兄貴が引っ越すと共に、世話が

できなくなったため、親が世話していたのだが

家庭の事情もあって、世話自体することが

難しくなってしまい、餌もまともにやっていなかった。

私は痩せこけた犬を見て、それに気付き

たまに私が餌や水を与えていたが

私も学生だったし、色々と忙しかったため

それも毎日はできなかった。

途中でこっそり逃がしたこともあったが

すぐに犬は戻ってきた。

まるで


「中途半端に飼うな、最後まで責任を持って飼え」


そう言ってるかのように。


・・・だが犬はやがて天国へ旅立った。

前夜の鳴き声はどこか様子がおかしかった。

栄養失調か何かだったのだろう。

苦しそうに鳴いていたことは今でも

忘れられない記憶として心に残っている。




今回の車内放置の飼い主は

そうではないと思いたいが、ペットを飼う行為は

そもそも人間の欲を満たすためだけの

自己満足であり、それならばきちんと責任を

持ってほしいということだ。

犬の気持ちはどうしたって人間にはわからない。


特にパチンコ依存症の者。

これは世に沢山居る。

勝っている負けているはあまり関係ない。

パチンコやパチスロを打って他のことが

疎かになることがあるのなら、それはもう

十分依存症だ。

パチ屋の駐車場に長時間子供やペットを

放置する人間はまさしくそうなのだ。


そして最後に。

犬に服を着せて散歩する馬鹿や

高級フードを与えるアホ面の飼い主は

気付いていないのかもしれないが

それは愛情でも何でもない。

所詮は飼い主の自己満足だということをどうか

忘れないでいただきたい。