■IGTの新基準機第一弾登場1998年10月。
規制緩和により、CT機や大量獲得機が
続々と登場し始めていた頃。
IGTからも新基準機第一弾として
初の大量獲得機が登場する。
その名も『ポッパーキング』

©IGT

※ボーナス確率設定 | ビッグ | レギュラー |
設定1 | 1/356 | 1/585 |
設定2 | 1/341 | 1/512 |
設定3 | 1/327 | 1/481 |
設定4 | 1/309 | 1/481 |
設定5 | 1/292 | 1/455 |
設定6 | 1/241 | 1/364 |
※機械割設定 | 機械割 |
設定1 | 92% |
設定2 | 96% |
設定3 | 99% |
設定4 | 103% |
設定5 | 107% |
設定6 | 119% |
【基本仕様】当ブログでも何度か登場している本機は
A500タイプのプチ大量獲得機。
釣りをモチーフにしたデザインのパチスロと言えば
イレグイや爆釣が思い出されるが、本機も
同じである。
技術介入機全盛時代でありながら
ビッグ中に変則押しするとリプレイが必ず
中段テンパイするため、配列上リプレイハズシが
不可能となっているため、同時期に登場した
ビーマックスやビンビン神様に比べると
やや物足りなさを感じる。
またビッグ中の小役確率には設定差が存在し
高設定ほど獲得枚数が多い。
※設定6だと約17枚多く取れる。サンダーVの登場以降、予告音やフラッシュなどを
搭載した機種が多く登場していたが
本機にもこれらに加えてストップフラッシュも
搭載されていた。
・・・が、やはりリプレイハズシができない
大量獲得機は獲得枚数が不安定であり
上手くいくと600枚オーバーすることもあったが
大半は400枚ちょっとしか獲得できず
やはり受けが悪かった。
そのため、設置もほとんど伸びずにマイナー機として
生涯を終える。
■目押し禁止ホールで・・・ポッパーキングが登場した翌年の1999年。
某G店に遅れて導入された本機は
既にその前に打ったことがあったのだが
まともに打ったのはこの店だったと記憶している。

広めの道路沿いに面した田舎のG店は
現在は駐車場になっているところであり
当時は地域密着型の小さなパチンコ屋
だったものの、それなりに流行っていた。
ただこの店には一つ大きな問題がある。
それが・・・
『目押し禁止』正確には目押し自体は禁止ではないが
リプレイハズシが禁止だったのだ。
G店にはポッパーキングの他に
コンドル、タコスロ、サンダー、花火、コンテスト
レッツ・・・
などなど、ハズシができなければどうしようもない
技術介入機が多く設置されていたのだが
これらの機種がある島には「リプレイハズシ禁止」の
張り紙が貼られていたのである。
特に目押しをしないと設定6でも機械割が100%を
超えないようなコンテストでこれは拷問だ。
コンドルやタコが等価で打てる店は1999年当時
既に珍しかったので、私はたまに打ちに行っては
こっそりハズシをしたりしていた。
※注意されたらヤメていたが。
©ユニバーサル
このように90年代末期頃まではハズシ禁止や
目押し禁止ホールは割と珍しくなかった。
当然フル攻略なら設定1でも105%を超えるような台は
等価ではどうしても店が利益と取りにくいため
力のないホールはルールを厳しくしたり
7枚交換にしたりすることで対応していた。
今で言うなら愛姫をさらに甘くした台が
至るところに沢山設置されていたのだ。
それを好きな時に好きなだけ打てたのだから
実に良い時代である。
しかもそれは愛姫と違い、愛姫はどう頑張っても
104%を超えることはないが、当時のコンドルや
タコスロは1で105%以上のため、当然
それ以上の設定をツモればそれ以上となる。
・・・少し話が反れたが、とにかくG店は
私の好きな機種が多く設置されていたものの
ハズシが禁止だったため、通うほどでは
なかった。
ただ、ポッパーキングが導入されて
数日経った頃。
私は近くにあったT店のコンテストかバーサスで
ツモれずに、G店にやってきた。
ちょうど新装で12時開店か何かだったと思うが
そこでポッパーキングを打つことにした。
当時のIGTと言えば、個人的にはマッスルトマトや
エルビスを思い浮かべるが、本機でも
お馴染み7の一直線は鉄板リーチ目。
それに予告音が絡み、出目とのバランスは
意外と面白かったというかすかな印象。
※正直これら2機種と混同しているかも・・・・・・ともあれ、私はハズシ禁止のG店で
ハズシのできないポッパーキングではあったが
ようやく堂々とパチスロを打てることになった。
が、夕方頃、事件が起こる。
男「兄ちゃんその台売ってくれないか?」
歳は40代後半くらいだろう。
金のネックレスをしたどう考えても
あっち系のパンチの効いたおっさんに
そう言われた。
これまで私は見知らぬおっさんや女に
似たようなことで声を掛けられることはあったが
台を売ってくれというのは初めてだったため
これは何かの罠かと疑心暗鬼になっていた。
私「・・・いくらですか?」咄嗟に出た言葉だったが、おっさんの返答は
おっさん「2万で買うぞ」だった。
たしかにその時の私は一箱ほど
出ていたのだが、設定は不明だったし
2万ならおっさんに台を売って、さっさと
帰った方が賢い。
もし出なかったら後から文句を言われそうなもんだが
そうなったらもうG店には行かなければいいだけだ。
どうせハズシができない店には用は無い。
というわけで・・・
私「いいですよ」そう答えると、おっさんとホールの外へ行き
2万を渡される。
おっさん「あの台打ってみたかったんだよ!
ありがとな!」そう言われ、私は席に戻り、コインを流すと
おっさんは既にビッグを引き当てたようで
私に手を振っていた。
それを見て顔に小便でも掛けてやろうかと思ったが
まあ2万貰ったのだからいいだろう。
で、この日は結局おっさんに貰った2万と
合わせて5万くらいの日当を得た。
・・・翌日。
私は前日のポッパーキングが気になり
G店に行って、データを確認。
データカウンタは3日前までのビッグ回数しか
見れないのだが、1日前を見てみると
これが何とビッグ40回オーバー。
設定6だったのだろう。
台のスペックからして、おそらく8000枚程度
出ているはずだ。
・・・要するに彼は私が打った台が
2万以上の価値があることを知っていた
可能性が高く、騙されたというわけである。
その後、G店でおっさんを見掛けることはなかったので
サクラだったのか、設定を買っていたのかどうかは
不明。
ただG店のような小さい店には、こうした
怪しいおっさんが居たことは事実である。
・・・これがスロプロとして歩み始めて2年目の
ペーペーだった私がパチ屋の厳しさを改めて
知った日である。
高設定を打っていると気付いていない客を見つけ
台を売ってもらうという意地汚い真似も
勝つための立ち回りではあるが、今こんなことを
すれば、間違いなく出禁になるので
皆さんは真似しないよう気を付けていただきたい。
シェアして皆に教えよう!
http://mitihazure.blog.fc2.com/blog-entry-1507.html設定6を客に売る!『ポッパーキング』目押し(リプレイハズシ)禁止のパチンコ屋でヤクザから詐欺に遭う
- 関連記事
-