高設定(設定6)を他の客に売る!『ダイナマイト』設定売買が横行していたパチンコ屋とヤクザ
- 2020/08/24
- 10:47
■IGT屈指のビタ押しマシン登場
1999年6月。
技術介入機末期のこの時代にIGTから
超ビタ押しマシンが登場する。
その名も『ダイナマイト』

©IGT

設定 | ビッグ | レギュラー |
設定1 | 1/297 | 1/512 |
設定2 | 1/287 | 1/468 |
設定3 | 1/277 | 1/442 |
設定4 | 1/264 | 1/420 |
設定5 | 1/252 | 1/399 |
設定6 | 1/240 | 1/364 |
設定 | 機械割 |
設定1 | 94,0% |
設定2 | 97,0% |
設定3 | 99,0% |
設定4 | 101,7% |
設定5 | 104,4% |
設定6 | 108,0% |
【基本仕様】
本機はA400のノーマルタイプマシン。
この機種の最大の特徴は爆発音を伴う
衝撃の告知音と激高の技術介入性だ。
通常時、ビッグ中共に、左右リールで特定箇所を
ビタ押しすることで、ダイナマイトを3ライン(15枚)で
揃えることが可能になる。
また導入当初はリプレイハズシが不可能だと
言われていたが、中押しでライン限定することで
可能となった。
ただし15枚は獲得できない。
これらの技術介入を駆使することで
設定1の機械割は優に100%を超える
甘いマシンに変貌した。
このように目押し猛者にとっては
うってつけの台だったのである。
さらにダイナマイトは設定6判別も可能で
6を使うホールではかなり甘い台として
プロの間では話題を呼んだ機種である。
1999年パチスロ!難易度激高のビタ押しマシン『ダイナマイト』の思い出。
■設定売買が横行する某店
当ブログでも一度登場している本機だが
この機種の思い出は紹介していなかったので
今回記事にさせていただいた。
・・・私がこの機種と初めて対面したのは
郊外にあった小さなパチンコ屋のD店。

この店は私の住む家から車で15分ほどの
ところにあったパチンコ屋で、当時はそれなりに
優良店と言われていた。
当時、私がD店でよく打っていたのは
コンテスト、アステカ、ビーマックス、イプシロンなどの
甘い技術介入機で、特にコンテストには
毎日設定56を投入していたため
朝はコンテストを判別し、ダメなら甘いイプシロンを
打つと言うのが日課だった。
イベント時はアステカやビーマックスなどの
ハイスペック機にも手を出したりしたが
基本はコンテストかイプシロンを打っていた。
・・・が。
D店に通いだしてからはそれなりに
高設定をツモっていたのだが
それも年が明ける頃にはツモれなくなっていた。
というのもD店は昔から設定が漏れている
との噂があって、年明けにはその噂は
確信に変わる。
何故ならば、いつも高設定には同じ客が
座っており、決まって出している。
結論から言うと、D店の設定はその筋の男が
店長から教えてもらい、それを他の客に
売っていたのだ。
で、その筋の男は他店の常連で、実は私の
知り合いで、後にサクラのことを聞いて納得した。
※他店で話すようになった程度で
名前も知らない。
それならばD店にはもう行かない方がいいなと
ネグラ替えをしようかとも思ったのだが
ある日、朝一からD店で打っていると、例の男が
やってきてこう一言。
「おう兄ちゃん、ダイナマイトの角台設定6だよ」
そう耳打ちされた。
そんなことをベラベラ喋ってもいいのかと
当時若かった私は思ったのだが、さらに彼は
「俺はビタ押し苦手で打たないから打ってみな」
そう言われたので、丁度空いていた
ダイナマイトの角台に移動。
正直ヤクザに台を譲ってもらって
もし出たら後々金を請求されそうで怖かったのだが
若かった私は特に何も考えずに、喜んで
打つことにした。
幸いまだ午前中だったこともあり
0回転から気持ち良くスタート。
これがすぐにビッグを引き、当時持ち歩いていた
判別手順のメモ帳を取り出して、それを見ながら
早速判別開始。
【ダイナマイト設定6判別手順】
①ビッグ終了後クレジットを落とす。
②コインを32枚投入。
③1G消化。
④13枚手持ち
⑤17枚手持ち
以降は⑤を繰り返す。
80G以降で3枚掛け完了時にCR表示が30の時が
判別プレイ。
判別プレイで小役出現率が10%以上で
設定6、3%以下なら設定5以下。
判別対象小役はチェリーのみ。
・・・で、判別結果は設定6濃厚。
その筋のおっさんのおかげで簡単に
ダイナマイトの設定6をツモである。
私はお礼をしようとコーヒーを買って
彼に渡そうと店内を徘徊するが
一向に見当たらない。
もう帰ったのかと思い、特に気にせず
引き続き設定6のダイナマイトを回すことにした。

・・・が、目押しがそこまで得意ではない私は
あまりビタ押しが上手くいかず、成功率は
9割を切っていただろう。
それでも夜まで回して、3000枚程出た。
あのおっさんに感謝しつつ、疲れた身体で
換金所に向かうと、そこにはおっさんが・・・
「おう兄ちゃん!なんぼ出た?」
私「あ、朝はありがとうございます。
3000枚くらいですかね。」
「そうか!じゃあ・・・半分貰っていいかい?」
私「・・・え?」
「いや、あの台打ちたかったんだけど用事あって
打てなくてさ、だから兄ちゃんに教えたんだよ」
(朝はビタ押しが苦手だから打ちなと言ってたのに
何なんだ・・・)
言いがかりはやくざの特権だ。
黒塗りの如何にもなベンツに乗っており
腕には入れ墨があって金のネックレスをしている
二回りは年上だろう彼に
私は逆らうことなどできなかった。

私は持っていた勝ち金のうちの半分を彼に渡す。
すると彼は・・・
「また何かあったら頼むな!」
そう言ってどこかへ消えて行った。
要するにこの日の私は知らず知らずのうちに
彼の打ち子をさせられていたわけだ。
私はたまたまだったのだが、彼は普段専用の打ち子を
雇っており、さらに他の客に設定も
売っていたので、よく打ち子と設定を買ったその客が
台の取り合いでトラブルになったりしたようである。
このように設定売買というもの自体、昔から珍しくないことで
今でも数は少なくなったが、どこかの店に
確実に存在しているのだ。
・・・私はこの一件以来D店にはほとんど
近寄らなくなってしまったのだが、今では
ヤクザも居ない平和なパチンコ屋として
年配客に愛されつつ営業を続けている。
当ブログでも一度登場している本機だが
この機種の思い出は紹介していなかったので
今回記事にさせていただいた。
・・・私がこの機種と初めて対面したのは
郊外にあった小さなパチンコ屋のD店。

この店は私の住む家から車で15分ほどの
ところにあったパチンコ屋で、当時はそれなりに
優良店と言われていた。
当時、私がD店でよく打っていたのは
コンテスト、アステカ、ビーマックス、イプシロンなどの
甘い技術介入機で、特にコンテストには
毎日設定56を投入していたため
朝はコンテストを判別し、ダメなら甘いイプシロンを
打つと言うのが日課だった。
イベント時はアステカやビーマックスなどの
ハイスペック機にも手を出したりしたが
基本はコンテストかイプシロンを打っていた。
・・・が。
D店に通いだしてからはそれなりに
高設定をツモっていたのだが
それも年が明ける頃にはツモれなくなっていた。
というのもD店は昔から設定が漏れている
との噂があって、年明けにはその噂は
確信に変わる。
何故ならば、いつも高設定には同じ客が
座っており、決まって出している。
結論から言うと、D店の設定はその筋の男が
店長から教えてもらい、それを他の客に
売っていたのだ。
で、その筋の男は他店の常連で、実は私の
知り合いで、後にサクラのことを聞いて納得した。
※他店で話すようになった程度で
名前も知らない。
それならばD店にはもう行かない方がいいなと
ネグラ替えをしようかとも思ったのだが
ある日、朝一からD店で打っていると、例の男が
やってきてこう一言。
「おう兄ちゃん、ダイナマイトの角台設定6だよ」
そう耳打ちされた。
そんなことをベラベラ喋ってもいいのかと
当時若かった私は思ったのだが、さらに彼は
「俺はビタ押し苦手で打たないから打ってみな」
そう言われたので、丁度空いていた
ダイナマイトの角台に移動。
正直ヤクザに台を譲ってもらって
もし出たら後々金を請求されそうで怖かったのだが
若かった私は特に何も考えずに、喜んで
打つことにした。
幸いまだ午前中だったこともあり
0回転から気持ち良くスタート。
これがすぐにビッグを引き、当時持ち歩いていた
判別手順のメモ帳を取り出して、それを見ながら
早速判別開始。
【ダイナマイト設定6判別手順】
①ビッグ終了後クレジットを落とす。
②コインを32枚投入。
③1G消化。
④13枚手持ち
⑤17枚手持ち
以降は⑤を繰り返す。
80G以降で3枚掛け完了時にCR表示が30の時が
判別プレイ。
判別プレイで小役出現率が10%以上で
設定6、3%以下なら設定5以下。
判別対象小役はチェリーのみ。
・・・で、判別結果は設定6濃厚。
その筋のおっさんのおかげで簡単に
ダイナマイトの設定6をツモである。
私はお礼をしようとコーヒーを買って
彼に渡そうと店内を徘徊するが
一向に見当たらない。
もう帰ったのかと思い、特に気にせず
引き続き設定6のダイナマイトを回すことにした。

・・・が、目押しがそこまで得意ではない私は
あまりビタ押しが上手くいかず、成功率は
9割を切っていただろう。
それでも夜まで回して、3000枚程出た。
あのおっさんに感謝しつつ、疲れた身体で
換金所に向かうと、そこにはおっさんが・・・
「おう兄ちゃん!なんぼ出た?」
私「あ、朝はありがとうございます。
3000枚くらいですかね。」
「そうか!じゃあ・・・半分貰っていいかい?」
私「・・・え?」
「いや、あの台打ちたかったんだけど用事あって
打てなくてさ、だから兄ちゃんに教えたんだよ」
(朝はビタ押しが苦手だから打ちなと言ってたのに
何なんだ・・・)
言いがかりはやくざの特権だ。
黒塗りの如何にもなベンツに乗っており
腕には入れ墨があって金のネックレスをしている
二回りは年上だろう彼に
私は逆らうことなどできなかった。

私は持っていた勝ち金のうちの半分を彼に渡す。
すると彼は・・・
「また何かあったら頼むな!」
そう言ってどこかへ消えて行った。
要するにこの日の私は知らず知らずのうちに
彼の打ち子をさせられていたわけだ。
私はたまたまだったのだが、彼は普段専用の打ち子を
雇っており、さらに他の客に設定も
売っていたので、よく打ち子と設定を買ったその客が
台の取り合いでトラブルになったりしたようである。
このように設定売買というもの自体、昔から珍しくないことで
今でも数は少なくなったが、どこかの店に
確実に存在しているのだ。
・・・私はこの一件以来D店にはほとんど
近寄らなくなってしまったのだが、今では
ヤクザも居ない平和なパチンコ屋として
年配客に愛されつつ営業を続けている。
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