国家公務員を辞めてスロプロになった男が引きこもりの日雇いに?マイナー機『ワンチャンス』の思い出
- 2020/11/04
- 10:57
■爆裂暴れ犬登場
2002年3月。
パチスロ業界がかつてないほどの盛り上がりを
見せていた爆裂AT機時代。
その真っ只中に、アリストクラートから犬を
モチーフにしたおかしなパチスロが登場する。
その名も『ワンチャンス』

©アリストクラート

設定 | ビッグ | レギュラー |
設定1 | 1/364 | 1/80 |
設定2 | 1/364 | 1/80 |
設定3 | 1/364 | 1/80 |
設定4 | 1/364 | 1/80 |
設定5 | 1/364 | 1/80 |
設定6 | 1/309 | 1/80 |
設定 | 機械割 |
設定1 | 94,0% |
設定2 | 97,0% |
設定3 | 99,0% |
設定4 | 104,0% |
設定5 | 111,0% |
設定6 | 119,9% |
【基本仕様】
本機はA350のストック機。
通常時はレギュラーが高確率で抽選されており
成立すると一旦ストックされる。
※ビッグは即放出。
そのため任意に揃えることは不可能だが
ドッグボーナスと呼ばれるレギュラー放出の
ボーナスを引くとレギュラーを揃えるための
ナビが発動するのだ。
※2回まで。
さらにこのドッグボーナスには連チャン性があり
ドッグボーナス→レギュラーの連続で
出玉を増やしていくのが基本的な流れとなる。
※高確時は最大30連、低確時は最大5連。
そしてこの機種最大の売りは
何と言っても『島一斉抽選機能』
当時この機能は話題になった。
その内容は20分毎に設置されている全台で
レギュラー放出の抽選を行うのだ。
これに当選すると1枚役or2枚役成立時に
レギュラーナビが1回発生する。
ちなみにこの抽選はハマっている台ほど
優遇されており、必然的にハマリ台狙いは
有効になる。
尚、天井は存在しない。
ただ本機は島一斉抽選という斬新な機能を
搭載していながらも、天井を搭載していない
ストック機だからなのか、全く話題になることなく
撤去されてしまったマイナー機である。
■公務員を辞めた男とワンチャンス
当時私の同級生の男で国家公務員になった
知人が居た。
彼は難関の公務員試験を突破し、見事経済産業省の
職員になった。
要するに人生勝ち組だ。
※厳密には高卒なので官僚ではないが。

だが、彼の趣味はパチスロ。
私は彼とは学生時代にたまに連れスロを
していたのだが、とにかくパチスロが好きで
当時コンドルやコンテストなどの技術介入機全盛期の
おかげもあって勝っていたので、生活費も
アルバイトではなくパチスロで賄っていた。
今考えるとよく挫折しなかったと感心するし
その後官僚になった彼はすぐに結婚。
順風満帆な人生を送っていた。
・・・が、それから彼とはちょくちょく
パチスロのことで連絡を取り合っていたのだが
気が付くと彼は僅か数年足らずで
仕事を辞めていたのだ。
国家公務員は普通の会社員のように
簡単に辞められるものではないようで
様々な手続きが必要であり、彼も
かなり面倒だったようだが、なんとか退職。
「これでようやくスロが打てる」
電話越しでそう笑いながら言う彼は
正直言ってクソ馬鹿野郎である。
せっかくの真っ当な人生を捨てて、何故わざわざ
こんな不安定な世界に飛び込む必要があるのか。
奥さんも当然これには反対だったようで
かなり揉めたそうだが、何とか説得したという。
・・・その後、彼は私が住んでいる地元に
奥さんを連れて戻ってくると、私とも某店で
ちょくちょく顔を合わせるようになった。
それが当時一か月ほど通っていたU店。

U店はそれなりの大型店で、他店ではほとんど
設置がなかったワンチャンスが一列設置されており
彼はよくこの台を打っていた。
というのも導入当初から稼働が著しく悪く
店側も客を付けたかったのか、この台はいつも
設定4以上の札が刺さっていたのだ。
※設定6はない上に確認OKでもない。
・・・が、U店に行く度に彼はいつも負けており
私も忠告はしたのだが、言うことを聞かず、ろくに
貰えなかった退職金もすぐに底を尽きた。
※勤続年数が少ない上に自己退職だと
退職金はたかが知れている。
ワンチャンスは低設定が辛い上に
特に攻略要素もなく、6以外打つ価値はなかったため
いくら設定4以上だからといっても、本当かどうかは
わからないし、負けて当然だ。
※私も何度か打ったことがあり
ドットに登場する犬がお手をしたり、チープな演出は
割と好きだった記憶はあるものの、勝てるビジョンは
全く見えなかった。
彼が思っていた目押しだけで勝てる時代は
当に終わっていたのである。
・・・そして彼は地元に戻って数か月で離婚し
破産。
私のテコ(打ち子)として再出発することになった。
終日稼働して、私から安い給料を貰い
それでも彼は言う。
※負け保障2000円の勝ちの2割。
(ただし他にテコも居た場合はこれよりも減る)
「今の方が自由だし楽しいしわ」
国家公務員という真っ当な職を捨て
離婚し、気が付けば私のテコとして
0から・・・
いやマイナスからスタートした彼は
まさしく転落人生を進んできたわけだが
自分の人生は自分で決めるものだ。
そう思えたのならそれでいいのだろう。

・・・ただその20年後、彼はアパートに引きこもり
一日中ゲームをしては、たまの工事現場の日雇い労働で
食い繋いでいるところを見ると、やはりパチスロで
生活していた人間は決して幸せにはなれないという
私の持論は真実なのかもしれない。
当時私の同級生の男で国家公務員になった
知人が居た。
彼は難関の公務員試験を突破し、見事経済産業省の
職員になった。
要するに人生勝ち組だ。
※厳密には高卒なので官僚ではないが。

だが、彼の趣味はパチスロ。
私は彼とは学生時代にたまに連れスロを
していたのだが、とにかくパチスロが好きで
当時コンドルやコンテストなどの技術介入機全盛期の
おかげもあって勝っていたので、生活費も
アルバイトではなくパチスロで賄っていた。
今考えるとよく挫折しなかったと感心するし
その後官僚になった彼はすぐに結婚。
順風満帆な人生を送っていた。
・・・が、それから彼とはちょくちょく
パチスロのことで連絡を取り合っていたのだが
気が付くと彼は僅か数年足らずで
仕事を辞めていたのだ。
国家公務員は普通の会社員のように
簡単に辞められるものではないようで
様々な手続きが必要であり、彼も
かなり面倒だったようだが、なんとか退職。
「これでようやくスロが打てる」
電話越しでそう笑いながら言う彼は
正直言ってクソ馬鹿野郎である。
せっかくの真っ当な人生を捨てて、何故わざわざ
こんな不安定な世界に飛び込む必要があるのか。
奥さんも当然これには反対だったようで
かなり揉めたそうだが、何とか説得したという。
・・・その後、彼は私が住んでいる地元に
奥さんを連れて戻ってくると、私とも某店で
ちょくちょく顔を合わせるようになった。
それが当時一か月ほど通っていたU店。

U店はそれなりの大型店で、他店ではほとんど
設置がなかったワンチャンスが一列設置されており
彼はよくこの台を打っていた。
というのも導入当初から稼働が著しく悪く
店側も客を付けたかったのか、この台はいつも
設定4以上の札が刺さっていたのだ。
※設定6はない上に確認OKでもない。
・・・が、U店に行く度に彼はいつも負けており
私も忠告はしたのだが、言うことを聞かず、ろくに
貰えなかった退職金もすぐに底を尽きた。
※勤続年数が少ない上に自己退職だと
退職金はたかが知れている。
ワンチャンスは低設定が辛い上に
特に攻略要素もなく、6以外打つ価値はなかったため
いくら設定4以上だからといっても、本当かどうかは
わからないし、負けて当然だ。
※私も何度か打ったことがあり
ドットに登場する犬がお手をしたり、チープな演出は
割と好きだった記憶はあるものの、勝てるビジョンは
全く見えなかった。
彼が思っていた目押しだけで勝てる時代は
当に終わっていたのである。
・・・そして彼は地元に戻って数か月で離婚し
破産。
私のテコ(打ち子)として再出発することになった。
終日稼働して、私から安い給料を貰い
それでも彼は言う。
※負け保障2000円の勝ちの2割。
(ただし他にテコも居た場合はこれよりも減る)
「今の方が自由だし楽しいしわ」
国家公務員という真っ当な職を捨て
離婚し、気が付けば私のテコとして
0から・・・
いやマイナスからスタートした彼は
まさしく転落人生を進んできたわけだが
自分の人生は自分で決めるものだ。
そう思えたのならそれでいいのだろう。

・・・ただその20年後、彼はアパートに引きこもり
一日中ゲームをしては、たまの工事現場の日雇い労働で
食い繋いでいるところを見ると、やはりパチスロで
生活していた人間は決して幸せにはなれないという
私の持論は真実なのかもしれない。
シェアして皆に教えよう!
@mitihazure0322さんをフォロー
- 関連記事
-
5号機初代ジャグラー第一弾『アイムジャグラー』ゴーゴーランプで人生を誤った男
父親の職業がパチプロ・スロプロ!パチスロで子供を養う!親子でパチプロだった男達
- 国家公務員を辞めてスロプロになった男が引きこもりの日雇いに?マイナー機『ワンチャンス』の思い出
パチ屋で知らない客から大量のコインを貰った恐ろしい理由と初代『緑ドン』の思い出
パチ屋で凶悪事件の犯人と知り合った体験談とベルコパチスロ第一弾『サルカニ合戦』の思い出