道外れの人生(改)

【キャバクラを辞めたB】
彼女は30代半ばのバツイチ子無し。

私とは彼女がキャバ嬢になる前の飲食店で

働いていた時に知り合っており

そこで仲良くなってからは、たまに私が打ち子として

雇って一緒に打ちに行っていた時期もある。




で、彼女は記事冒頭の女性ではないが

一昨年から昨年頃まで当時の私のような

スロプロ男と同棲しており、定期的にお金を

渡していたという。
※要するにただのヒモをスロプロと呼んでいいか
どうかはこの際置いておく。


・・・ところが、例のコロナによる休業要請により

風俗業界は大打撃。

当然彼女が働いていた店にも影響し

廃業を余儀なくされた。
※確定申告をしていないケースがほとんどなので
持続化給付金も出ない。

そうなっては件のヒモスロプロにお金を

渡すことができなくなり、男は彼女の住む

アパートから出て行った。
※追い出した？

そしてキャバクラを廃業した彼女はそれまで男に

収入の一部を渡していたため、貯蓄も無く

どうしようか困っていたところ、元同僚の嬢から

誘われて、現在はホームヘルパーとして再就職し

細々と生活しているらしい。


・・・このようにコロナで廃業したスロプロAと

同じくコロナで廃業したキャバ嬢Bの共通点は

お分かりの通り、保障が無い職業ということだ。

スロプロはもちろんのこと、キャバ嬢も言わば

個人事業主であり、一人一人が社長なのだ。

そんなその日暮らしの彼らには、老後まで

生きていけるだけの貯蓄は無く、こうしたコロナなどの

不測の事態が起こった場合に、再就職しなければ

ならなかったり、何か別の生きる手段を

見つけなければならないわけである。


・・・そんな私も彼らのことは言えない。

私も無職のようなものであり、その場の快楽を

味わうために飲みに行き、金を使う。

記事冒頭で

『スロプロとキャバ嬢というのは密接な関係に
あるように思える』

そう書いたが、私達は同じベクトルで生きている。

その場の快楽を求め、何の保障も無い

場所で日銭を稼ぐ。

だから明日のことは明日になったら考えるし

その日暮らしなのだ。


■スロプロとキャバ嬢の密接な関係
ただ、これだけは絶対に言える。

今、無駄遣いする人間はスロプロに限らず

タダの馬鹿野郎だ。

コロナ問題は今後も続くし、長期化するのは

間違いないだろう。

それにより一層不景気になり、下手をすれば

前回のようなパチンコ店の休業も起こり得る。

そうなってはスロプロは死活問題であり

益々パチンコ業界は下降線の一途を辿る。

特に何の保障もない稼業の人間に関しては

金は絶対に貯めておくことだ。

逃げ切りが確定しないほとんどのパチプロや

スロプロの未来は暗い。

私も、スロプロを廃業したばかりのAも

キャバクラを辞めたBも、真面目に働いていれば

良かったと心のどこかで後悔している。


・・・そんな私達三人は穴兄妹だったという

最大の共通点を、つい先日Aとの飲みの席で

知ってからは、やはりパチプロ・スロプロとキャバ嬢は

密接な関係にあるということを

思い知らされたのである。