道外れの人生(改)

■運に任せてパチンコで年間400万勝った男
彼は古くからの知人で、無類のパチンコ好き。

現在は都内で働くサラリーマンだが、仕事が終われば

パチンコ屋に行き、休みも朝からパチンコ。

遊タイム搭載機はヤメられなくなるので一切打たないし

パチスロもほとんど打たない。

今よく打っているのはエヴァとウルトラマンタロウと

そこら辺のパチンコ好きの依存症と同じである。


だが、彼らと全く違う点がある。

それは2021年度の年間収支が＋400万だった

ということ。

収支表も見せてもらったのだが、たしかに

勝っている。
※彼の性格的に嘘は付かない。




私は正直最初は信じられなかった。

というのも彼は毎年毎年負け続きで

年間平均で100万くらいは負けていたはず。

毎日適当に打ちたいパチンコに座り

止め打ちも適当で回る回らないはお構いなし。

ボーダー理論など糞喰らえだ馬鹿野郎

な人間だ。

それが何故か去年は400万も勝ったのだ。

これはそこら辺の平均的なパチプロと同じ程度の

収支である。

もちろん一切立ち回ってはいない。

貯玉再プレーなんて面倒くさいという理由で

会員カードも作らないし、常に現金投資。

釘も見ずに台に座る。

それで400万である。


・・・とは言え、あり得ないこともない。

彼が座る台は必ずミドルスペックで

1/319以外は座らない。

確率が重い台は確率が軽い台に比べて収束しにくく

運の要素も強い。

よくSNS上では適当に座って5万発なんて

自慢画像を至るところで見かけるだろう。

なので上振れすれば一年程度であれば

＋400万ならあり得る話である。

私も初代慶次や初代牙狼をメインで打っていた頃

月収支で期待値は＋40万程だったが

実収支は＋100万近くになったこともあるし

その逆もあった。

パチンコはパチスロに比べて回せないし

分母が重い台だと尚更で、荒れやすいのだ。


・・・ただこれが一生となると難しい。

確率は試行を重ねれば重ねるほど

収束していく。

理論上、公表の確率通りピッタリに落ち着くことは

まず無いが、限りなくそれに近い数値には

収束していくのだ。

なので運勝ちを死守したいのであれば

一度大勝ちしたらその後はもう打たなければいい。

宝くじも期待値としてはマイナスだが

分母があまりにも大きいため、一度一等に

当選してしまえば、もうマイナスになることはない。

勝ち逃げだ。

極論を言ってしまえばそういうことである。


・・・運だけで勝つことは可能だ。

それは私の知人を見ても明らかである。

だが、彼は生涯トータルでは確実に負けている。

運だけで一生勝ち続けることは可能だが

天文学的な確率だろう。

少なくとも私達のような一般庶民が

そんな幸運など持ち合わせていない。

むしろそんなことで運を発揮しても虚しいだけだ。


・・・結局勝ちたいのならば、期待値がプラスの

台に座り続けるしかない。

そうすれば勝てるし、だからこそパチプロが存在するのだ。

運に頼ってパチンコ・パチスロを打つことは

間違いではない。

ただそれで負けて文句を言うくらいならば

勝つ術を身に付けて立ち回った方が

勝った時の充実度は大きいし、面白い。

パチンコ・パチスロは所詮は庶民の娯楽だが

他のギャンブルに比べて勝てる攻略要素が

非常に多い。

楽して金を得ようとする馬鹿野郎達は

運勝負はせずに、たまに立ち回ってみては

如何だろうか。