道外れの人生(改)

■トイレへ行った隙に事件発生
私の海は確変大当たり後に爆連開始。

引き戻し込みで19連ほどブチかまして

一撃3万発弱の出玉を獲得。

さすがにもう引き戻しは無理だろう。

残る時短を消化してヤメようと思っていたのだが

腹の調子が悪く、一旦トイレで踏ん張って

スッキリしようと席を立ったわけだ。


・・・が、トイレで踏ん張っている最中に

会員カードを抜くのを忘れたことを思い出した。

ただケツも拭いていない状況で取りに戻ることは

できないし、まあいいかと引き続き踏ん張る私。

で、5分後、席に戻ると・・・


（やられた！）


私の台横に挿し込んでいたはずの

会員カードが無い。

これはどう考えても客なのだが、私がトイレに行く前に

大海の島で打っていた客は私以外に一人しか居なかった。

犯人は確実にそいつだろう。

もちろん暗証番号が分からなければ使えないのだが

この店は持ち玉再プレーにおいてはカードを差し込めば

暗証番号を入力しなくても使えるのだ。

しかも会員カードには先ほどの大海の分と合わせて

パチンコは5万発、パチスロは5000枚程

入っている。


私は急いで店員に事情を説明。

店員はすぐにカード情報を追跡すると言って

事務所へ直行。
パチ屋で盗難事件！現金の入ったICカードを盗まれた時の対処法！

現在のパチンコ屋はICカード及び会員カードの

情報を全てホルコンでインプットしている。

なので今現在そのカードがどの台で使われているか

いつ残高を引き落とされたかが一発で分かるのだ。

というわけで、犯人は必ず見つかる。


・・・5分後、店員が戻ってきた。


「今、あそこで打ってますね」


店員がそう言うと、冬ソナの島で打っている客に

近づく。

そして・・・


「お客さん、会員カード見せて頂けますか？」


打っている客は60前後のクソババアである。

しかもこの店でよく見るババアで、やはり私の

近くで打っていたババアだった。


ババアは店員に言われると観念したのか

素直に私の会員カードを差し出した。

使われていたのは4000円分ほど。

店員に警察を呼びますかと聞かれたのだが

面倒だったので、使った分の返済と謝罪があれば

許すと言って、ババアに謝罪させる。


「ごめんなさいね、お兄さんカード忘れてったから」


この期に及んで訳の分からない言い訳を

するババア。

警察に突き出して示談金でもふんだくろうかとも

思ったが、素直にカードと4000円を返してきたし

機嫌が良かったので許してやることにした。

当然ババアは出入り禁止。


・・・で、ババアが打っていた冬ソナは


©Pan Entertainment
©京楽


遊タイムまで残り162回転。
※画像は無関係。

ババアのおかげで4000円分、遊タイムまで

近づけてくれたので良しとしよう。

私は元の大海の時短を大急ぎで消化し

ババアの冬ソナへ。

幸いその日はエナ野郎が誰も居なかったため

難なく餌にありつけたのである。

というわけで私のカードを盗んだババアが

打っていた台をハイエナした何ともおかしな一日

だった。
※冬ソナは遊タイム中に単発終了。


・・・ただ数日後、不可解なことが起こる。

いつものようにカードを盗まれたその店で徘徊していると

出禁になったはずの盗人ババアが、いつもと変わらずに

大海を打っていたのだ。

特に店員にも何も言われることもなく

私もババアのせいで損をするどころか

むしろ遊タイムに近づけてくれるババアだったので

何も言わなかった。

もしかすると彼女は盗難防止やエナ野郎に

優しい魔女だったのかもしれない。


とは言え、パチンコ屋は基本的には悪の巣窟で

あることは間違いない。

皆さんもカードの盗難にはお気を付けを。