道外れの人生(改)

■2回出禁になったパチ屋でまさかの設定6！
その日は他に行きたい店もなく

軽くハイエナでもしようかと思っていたので

昼頃にA店へ向かう。




3年前と比べて駐車場には車が数台しか停まっておらず

経営が厳しいのだろう。

車を停めて早速店内へ入る。

まずは私を二度も出禁にした店員を探す。

顔は覚えていないが、見れば思い出すので

分かるだろう。


・・・が、店内を見渡しても皆若いバイト店員しか

居らず、当時の店員は一人も居ない。

これはイケる。

で、店内状況をチェックしていくと

やはり出ていない、というよりも稼働が悪いため

0回転の台が多くて設定が入っているのかが

分からない。

それでも各機種の過去履歴を漁っていくと

気になる機種を発見。


©大都技研


スマスロ鏡だ。

この機種はスマスロとしてはどこの店も

既に客が飛んでおり、人気が無い。

導入当初からライバルは皆カバネリに走る

おかげで、私は導入から2か月ほどは

それなりに設定6をツモることができた台。

で、鏡の過去履歴では稼働が悪いながらも

設定6だろうという台がほぼ毎日一台ある。
※設置台数は伏せるが少数台で
6らしき台は出ており、AT直撃も確認できた。

A店のスマスロは他に北斗と

ヴァルヴレイヴがあるのだが、それら2機種は

過去履歴を見ても全く出ていない。

なので、もしかするとこの店のスマスロは

鏡に力を入れているのか？

そう思い、その日は退店。

幸い、店員に声を掛けられることもなく

怪しまれているような感じもなかったので

後日、改めて行くことにした。


・・・数日後。

この日は朝から暇でどこにも

打ちに行く予定が無かったので

朝一からA店に向かう。

さすがに2回も出禁になっているので

抽選から参加することはせず

開店直後に入店する。

変装は色眼鏡にマスクと完璧だ。

狙いはもちろん鏡。

一応過去履歴からすると、直近2～3日で

最も回数が少なかった台が設定6らしき

挙動をしていたので、それに合致した

台に着席。

もちろんライバルはゼロだ。
※他に客はジャグラーコーナーと
パチンココーナーに数人居る程度。

さあ台のご機嫌は如何と、早速

打ち始めたのだが、結果から言おう。


©大都技研


2回目のBB終了後に設定6確定だ馬鹿野郎。
スマスロ『HEY！エリートサラリーマン鏡』設定6確定画面,ボーナス＆AT終了画面,AT直撃確率,AT引き戻し率,モード移行率,規定ゲーム数振り分け,CZ突入率,レア役からのボーナス,ボーナスゲーム数,クリムゾングラビディ上乗せゲーム数,共通ベル確率

正直いくら過去履歴で良い台が

あったからといって、こんな稼働の悪い店では

設定45が上手くいっただけかもしれないと

内心は疑っていたのだが、まさか平常営業で

本当に6を使っていて、さらにそれを

一発でツモれるとは思わなかった。

やはり店頼みの全台系よりも、こうした単品は

自分の力でツモれている感じがして

好きである。


・・・そういうわけで、終日稼働が確定し

打っていくのだが、気になるのはやはり

3回目の出禁だ。

打っている最中は特に店員に見られることも

なく、大丈夫だとは思っていたのだが

前回は油断しているところで、突然の

出禁勧告を喰らったため、油断はできない。

それでも色眼鏡にマスクもしているし、服装も

当時とは全く違う。

さすがに今日だけは大丈夫だろう。

そう思いながら、打っている鏡は

順調に2000枚ほど獲得し、時刻は

5時前のこと。

丁度遅番の店員達が交代に来る時間である。


「お客さん」


（はい、終わった）


振り返ると、見たことのある店員が

仁王立ちで立っていた。


（俺の背後に立つな馬鹿野郎）


「わかりますよね？」

（変装してるのに何で分かるんだよこの野郎）


さすがに3回目となるとヤバイという

感情よりも単に恥ずかしい。

ただ打っているのが鏡の設定6だ。

機械割114,9％を「はい、わかりました」と

素直に捨てるわけにいかないのだ。


「え、何ですか？」


とりあえずとぼけてみたが、全くの無駄。

「確認したところ、以前出禁に
なられてますよね？
申し訳ないですけど、退店願えますか？」


ここで出禁になった、なってないの押し問答が続くも

当然店側の意志は固い。

これは打ち続けるのは無理そうだ。

それでも不幸中の幸いで台は通常時だったし

景品交換はして良いとのこと。

とりあえず、店員がずっと付いて来るため

大人しく換金し、一旦は退店することに。

「次に来店されても、景品交換は
できないので」


そう捨て台詞を吐かれて、終了。


・・・だが、私がツモった鏡の6は何としても

捨てたくない。

ということで、急遽家が近い暇な代打男を呼ぶことにした。

稼働は悪く、客もそこまで居なかったので

台は取られないだろう。

そう考え、彼に電話すると、すぐに行けるとのこと。

指定した台番を教えて、勝ち分の半分を渡すから

という条件付きだが、まあ良い。

程なくして駐車場で待機していると

15分程でタクシーで代打がやってきた。
※彼は車を持っていない。

タクシー代を渡し、彼は急いで鏡の設定6に

直行。


・・・が、しかし。

既に若者がその台をぶん回しだ馬鹿野郎。

皆さんは一度ならまだしも、二度出禁に

なった店には決して近づかないよう

ご注意いただきたい。