(最終回)パチスロ名機物語14後編~キャバクラにハマり地獄を見た男~
- 2016/03/13
- 14:54
「パチプロは決して幸せにはなれない。
だからこそこうしてパチスロで酒代を稼ぎ
今日も酒を飲む。」
これは生涯収支が一億円を突破した
現役パチプロあおさんの過去の話を
綴った物語である。
(今回でひとまず最終回です。)
※パチスロ名機物語~始まりはいつも雨~
※パチスロ名機物語2~名機?との出会い~
※パチスロ名機物語3~プロ人生を歩む土台を作ってしまった機種~
※パチスロ名機物語4~パチスロ初めての攻略法~
※パチスロ名機物語5~大ハナビ登場と風俗嬢の彼女そして・・・~
※パチスロ名機物語6前編~4号機最後の破壊的攻略法、歓喜と絶望を味わう若造~
※パチスロ名機物語6後編~攻略法で財産を築く小僧・・・?~
※パチスロ名機物語7~一撃5万枚のチャンスを掴む男~
※パチスロ名機物語8~猛獣王とシャクレと金髪女~
※パチスロ名機物語9~洋服屋の彼女との別れ、そして爆裂AT機時代の終焉~
※パチスロ名機物語10~未成年の女と同棲を始める小僧~
※パチスロ名機物語11~4,5号機吉宗とメンヘラギャル~
※パチスロ名機物語12~悪夢の始まり、そして時代は5号機へ~
※パチスロ名機物語13前編~借金女と同棲を始めたパチンコ小僧~
※パチスロ名機物語13後編~借金女に逆襲を受けるパチプロ男~
※パチスロ名機物語14前編~一人のコーヒーレディとの出会い~
※パチスロ名機物語14中編~コーヒーレディとの別れ、そして・・・~
■2010年冬頃~2011年初頭
コーヒーレディと僅か4か月の交際に
ピリオドを打ち、情けなくも稼働に
支障が出るほど落ち込んだ私だったが
稼働しなければ当然収入は無い。
ボチボチ動き始めていた矢先
クリスマス前夜に友人Yから連絡が入る。
Y「今から飲みに行くんだけど行かない?」
今まで何度か彼から誘いを受けていたが
その度に断っていた。
女に金を払ってまで一緒に飲む価値はない。
今まで飲み屋などモテない男が行くところだと
勝手に決めつけて敬遠していた。
が、私はついに彼の誘いに乗ってしまったのだ。
この時期はちょうど
「緑ドンVIVA!情熱南米編」を
メインに立ち回っていて、誘ってきた友人Yを
バイトに使って設定6を2台ツモり
346000円の大勝を収めたことも誘いに
乗ってしまった理由の一つ。

©エレコ
ただ、稼働を再開したと言っても
ホールに出向くのは月に数回程度。
既にパチプロではなく
暇潰しに行くパチスロ好きのおっさんと
化していた。
パチスロに対するモチベーションは
完全に無くなり、既に引退も考えていたほど。
もうこうなったら飲み屋でパーッと景気良く
金を使い、一から真面目に働こうかと
考え始めていた。
そんなことを思いながら、友人Yの
誘いに乗ったクリスマスの夜。
雪がシンシンと降る中で俺は彼が指示する
集合場所へタクシーで向かった。
彼に誘導されるがまま、とある飲み屋へ
入る。
黒服に誘導されて豪華で広めの店内を
奥に進み、ソファーの卓を案内される。
周りにはほとんど客が居ない。
時間は既に午前0時を回ったところだ。
タバコを吸いながら友人と談笑していると
女の子が隣に付く。
外見は南明奈似のスレンダーな女の子だ。
ドレスを身に纏い、早速名刺を渡される。
この時の会話はほとんど覚えていないが
一つ印象に残っているのは
嬢「おにぎりの具、何好き?」
こう聞かれたのだけは覚えている。
今飲み屋でこの質問をされたら
その嬢に糞を噴射するところだが
当時の私はキャバクラ初心者。
真面目な顔をして
俺「辛子明太子かな」
と答えてしまった。
酒が進み、キャバクラも意外に
楽しいものかもしれないと思い始めた時
向かえに座っている友人は何を思ったのか
いくらするかもわからない
シャンパンを注文。
ちなみにこの男、店に来る前に一人で
他の店に行き大金を使っている。
さすがは夜の帝王。
クリスマスの夜に飲み屋に行き
シャンパンを注文するという
一番やってはいけないことを
平然とやってのけたのである。
※必見!スロッターがクリスマスにやってはいけないこと
だが、私も酔いが回り始めて
横に付いている南明奈が笑顔で
話しかけてくる雰囲気にすっかり
ハマっていた。
延長に延長を重ねて気が付けば
明け方の5時前である。
会計は二人合わせて9万円。
明奈「今日はありがとう」
営業スマイルで見送られながら
支払いを済ませて友人と仲良く
笑顔で店を後にしたのだった。
その後コーヒーレディへのことなど
すっかり忘れ、私のキャバクラ通いが
始まったのは言うまでもない。
ろくに稼働もせずに毎週キャバクラ三昧。
見る見るうちに貯金は減っていき
僅か3か月の間に〇○○万もの大金を
使ってしまった。
金が無くなったら真面目に働こうと
思っていたはずが、普通口座の残り残高が
いざ0に近づくにつれて恐怖を
感じるようになる。

©サミー
もしこれで真面目に働いたら
キャバクラに行けないだろこの野郎。
破産した先に待っているのは「死」しかない。
私は決して勝てなくなったら働こうなどと
中途半端な気持ちでパチプロに
なったわけではないのだ。
今日勝っても明日勝てる保障は何もない。
常に負けるかもしれないという恐怖と
戦わなければならないこの戦場は
そんなに甘くないのである。
だがもはや私には稼ぎの良いパチスロで
喰っていくしか道は無かった。
そう思い直したのが良かったのか
悪かったのか。
結局また未来も何もないパチプロ生活に
逆戻りしたのは2011年春。
貯金は既に残り僅か。
車の保険を解約し、電気も付けず
飯は一日一食のカップラーメン生活。
今日負けたら後が無いという
恐怖と常に戦い続け
ロープと練炭を買いに行こうと
したこともあった。
それでも大勝ちすれば生活費そっちのけで
飲み屋に金を捨てに行くという生活が
しばらく続いた。
だが私は悪運の強い男。
過去に何度も死にかけて
復活してきたのである。
必死に稼働を続けて、やっとまた
いつもの生活に戻ることができた。
ただのパチスロ好きだったはずの小僧が
気が付けばパチプロに憧れて
普通の幸せを捨て、パチスロだけで
生きていくことを誓った1997年。
道を誤って早20年。
人生のレールから外れてしまった男あおさんの
『道外れの人生』はまだまだ続きます。
「パチプロは決して幸せにはなれない。
だからこそこうしてパチスロで酒代を稼ぎ
今日も酒を飲む。」
パチスロ名機物語(完)
さて次回は・・・
今日は少し稼働したのだが
それは明日の稼働記事とまとめて
記事にする予定です。
明日は何か変則オープンの店があれば
設定狙いをするのか?
次回の更新をお楽しみに!
誘いに乗ったクリスマスの夜。
雪がシンシンと降る中で俺は彼が指示する
集合場所へタクシーで向かった。
彼に誘導されるがまま、とある飲み屋へ
入る。
黒服に誘導されて豪華で広めの店内を
奥に進み、ソファーの卓を案内される。
周りにはほとんど客が居ない。
時間は既に午前0時を回ったところだ。
タバコを吸いながら友人と談笑していると
女の子が隣に付く。
外見は南明奈似のスレンダーな女の子だ。
ドレスを身に纏い、早速名刺を渡される。
この時の会話はほとんど覚えていないが
一つ印象に残っているのは
嬢「おにぎりの具、何好き?」
こう聞かれたのだけは覚えている。
今飲み屋でこの質問をされたら
その嬢に糞を噴射するところだが
当時の私はキャバクラ初心者。
真面目な顔をして
俺「辛子明太子かな」
と答えてしまった。
酒が進み、キャバクラも意外に
楽しいものかもしれないと思い始めた時
向かえに座っている友人は何を思ったのか
いくらするかもわからない
シャンパンを注文。
ちなみにこの男、店に来る前に一人で
他の店に行き大金を使っている。
さすがは夜の帝王。
クリスマスの夜に飲み屋に行き
シャンパンを注文するという
一番やってはいけないことを
平然とやってのけたのである。
※必見!スロッターがクリスマスにやってはいけないこと
だが、私も酔いが回り始めて
横に付いている南明奈が笑顔で
話しかけてくる雰囲気にすっかり
ハマっていた。
延長に延長を重ねて気が付けば
明け方の5時前である。
会計は二人合わせて9万円。
明奈「今日はありがとう」
営業スマイルで見送られながら
支払いを済ませて友人と仲良く
笑顔で店を後にしたのだった。
その後コーヒーレディへのことなど
すっかり忘れ、私のキャバクラ通いが
始まったのは言うまでもない。
ろくに稼働もせずに毎週キャバクラ三昧。
見る見るうちに貯金は減っていき
僅か3か月の間に〇○○万もの大金を
使ってしまった。
金が無くなったら真面目に働こうと
思っていたはずが、普通口座の残り残高が
いざ0に近づくにつれて恐怖を
感じるようになる。

©サミー
もしこれで真面目に働いたら
キャバクラに行けないだろこの野郎。
破産した先に待っているのは「死」しかない。
私は決して勝てなくなったら働こうなどと
中途半端な気持ちでパチプロに
なったわけではないのだ。
今日勝っても明日勝てる保障は何もない。
常に負けるかもしれないという恐怖と
戦わなければならないこの戦場は
そんなに甘くないのである。
だがもはや私には稼ぎの良いパチスロで
喰っていくしか道は無かった。
そう思い直したのが良かったのか
悪かったのか。
結局また未来も何もないパチプロ生活に
逆戻りしたのは2011年春。
貯金は既に残り僅か。
車の保険を解約し、電気も付けず
飯は一日一食のカップラーメン生活。
今日負けたら後が無いという
恐怖と常に戦い続け
ロープと練炭を買いに行こうと
したこともあった。
それでも大勝ちすれば生活費そっちのけで
飲み屋に金を捨てに行くという生活が
しばらく続いた。
だが私は悪運の強い男。
過去に何度も死にかけて
復活してきたのである。
必死に稼働を続けて、やっとまた
いつもの生活に戻ることができた。
ただのパチスロ好きだったはずの小僧が
気が付けばパチプロに憧れて
普通の幸せを捨て、パチスロだけで
生きていくことを誓った1997年。
道を誤って早20年。
人生のレールから外れてしまった男あおさんの
『道外れの人生』はまだまだ続きます。
「パチプロは決して幸せにはなれない。
だからこそこうしてパチスロで酒代を稼ぎ
今日も酒を飲む。」
パチスロ名機物語(完)
さて次回は・・・
今日は少し稼働したのだが
それは明日の稼働記事とまとめて
記事にする予定です。
明日は何か変則オープンの店があれば
設定狙いをするのか?
次回の更新をお楽しみに!
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