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パチスロ名機物語外伝19~パチスロで過去最高負け額を更新した日?~


「パチプロは決して幸せにはなれない。

だからこそこうしてパチスロで酒代を稼ぎ

今日も酒を飲む。」



これは生涯収支が一億円を突破した

現役パチプロあおさんの過去の話を

綴った物語である。


■2001年頃
当ブログでも何度か記事で紹介した

パイオニアの沖スロ「オアシス」の

裏物(スイカver)が人気を博していた頃

いつものように朝からリセットモーニングを

取りに近所の店に直行した時の話。
※今は潰れました。


その日は運悪くリセットをツモれなくて

何台か打ちまわって気が付けば

1時間もしないうちに4万負け。

この機種は通常時のコイン持ちを大幅に

カットしており、1000円辺りの回転数が

17~8しか回らないので特に珍しくはない。


ただ時間はまだ午前中。

一方一緒に来ていた友人は裏ジャグラーで

出している様子。

その日は友人の車で来ていたし

帰るのはまだ早いということで

次に座ったのはコイツ。

14785716390.jpeg
©サミー


■ボーナス確率
設定1:B1/485,5R1/829,6
設定2:B1/445,8R1/799,2
設定3:B1/412,2R1/771
設定4:B1/381R1/762,1
設定5:B1/352,3R1/744,7
設定6:B1/286,2R1/720,2

■機械割
※メーカー発表値
設定1:94,7%
設定2:98,6%
設定3:102,5%
設定4:106,6%
設定5:111%
設定6:119,9%


この店は当時前日の設定公開をしていて

前日設定3だったハードボイルドが

据え置き確定だったので

打ってみることにした。
※設定3でもフル攻略なら110%近く
あったと記憶している。



・・・だが、一向に当たらない。

やっと当たってもスズメの涙のバケ。

バケ、バケ、バケ。

ビッグを引かないと意味がない。

1回くらいARTをやらせろこの野郎。

そうカチカチきながら回していると

気が付けば頭上のカウンタは2000と

表示されていた。

その後ビッグを引くが当然のように

呑まれて、総投資は10万超え。


さすがにもう打てない・・・

というより財布の金がすっからかんなので

そのことを友人に報告。

裏ジャグラーで出していた友人も

丁度ヤメるということなので

昼頃にタンツバを店内に吐いて退店。



ただ、これで黙って帰るわけがない。

ものの3時間ちょっとで10万負けて

泣き寝入りできるか馬鹿野郎。


で、友人は最近競馬をやっていて

丁度日曜日だし時間もまだ正午過ぎだ。

というわけで銀行で金を下ろして

そのまま向かった先は競馬場。


日曜日ということもあり、競馬場は

シケモクをふかす汚いオヤジ共で

溢れかえっていたが、この雰囲気がいい。


まずは食堂でモツ煮込みを頼み

腹ごしらえ。

紅ショウガが効いていてこれが美味い。

腹を満たしたところで早速拾った競馬新聞を

片手に予想を始める。


私はすでに10万のビハインドを負っていたので

掛け金も大胆になっていた。

100円単位で掛ける友人を横目に

私の掛け金は最低1万円単位。


ただ、当たりやすい単勝や複勝を狙うが

ことごとく外す私。

競馬はちょくちょくやっていたが

ここまで予想が当たらないなんて・・・


その日の負けが20万を超えたところで

私は黙り込み、顔も青白くなってくる。

それでも友人の制止を振り切って

掛け続ける私。

ただ、20万下ろしてきたのに

財布に残っている金はもう3万しかない。

この間僅か30分足らずの出来事だ。


周りの喧騒が私の耳には静かに聞こえ

心地よくなってきた頃

最後に残った3万で馬連3点買いの

勝負に出た。


馬券を買うが、雑音は何も聞こえず

まるで深い海の中に居るような感覚が続く。


『出走』


私にとっても最後のレースが始まり

固唾を呑む。


私はレースが終わるまで目をつむっていた。




・・・何やら友人が興奮している。

目を開けると


「おい、お前の当たってるぞ!」


そう友人に言われ、すぐにレース結果を

確認すると、見事馬連が的中!

それと同時に私の耳に聞こえていた

辺りの静かな騒音が一瞬にして大きくなる。


倍率は1万の36倍なので払い出しは36万だ。

死人のように青白かった私の表情は

途端に笑顔になり、早速当たり馬券を換金。


「ガチャンガチャンガチャンガチャン・・・」


一万円札が1枚づつ払い出される

あの感動。


結局この日は6万勝ち。

帰りは友人にコンビニでビールを

1本だけ奢って帰宅。


朝から裏物を打って昼からは競馬場に

入り浸る。

今考えるとなんて楽しかった時代だろう。

元々公務員のような堅い立ち回りと

ケチっぷりで、貯金が趣味の私だったが

その日は完全なギャンブラー。

一歩間違えれば首を吊っていたかもしれない

刺激的な一日だった。


だが、これこそがギャンブルなのである。


「パチプロは決して幸せにはなれない。

だからこそこうしてパチスロで酒代を稼ぎ

今日も酒を飲む。」




シェアして皆に教えよう!

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コメント

変わらないっちゃ変わらないんですけど、回顧ジジイとしてはしっかりARと書いて欲しかったです。
スロッターとしては1000引いてビッグ連打でまくりって話の方が素敵でしたね。
この時代のパチスロは本当に面白かったし、選択肢も多くて勝てましたよね。
最近のあおさんはバジ絆の4すら打てて無くて心配です。
早く6っぽい4で粘らされて苦しむ稼働日記が見たいですw

あおさん@管理人

> 変わらないっちゃ変わらないんですけど、回顧ジジイとしてはしっかりARと書いて欲しかったです。
> スロッターとしては1000引いてビッグ連打でまくりって話の方が素敵でしたね。
> この時代のパチスロは本当に面白かったし、選択肢も多くて勝てましたよね。
> 最近のあおさんはバジ絆の4すら打てて無くて心配です。
> 早く6っぽい4で粘らされて苦しむ稼働日記が見たいですw

たしかにあの時代はARって皆言ってましたな。
昔も今も正式名称はアシストリプレイタイムだから
ARTが正解なんですがね。

機械割も高かったしモチベーションも違いましたな。

バジは最近全然打ってないですな。
というより最近はもう面倒でパチスロ自体
勝ちにいってないですわ。
やっぱクランキーみたく楽しくまったり
打つのが私には向いてますなあ。

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プロフィール

パチプロあおさん

Author:パチプロあおさん
生涯収支が1億円を突破した
現役パチプロでプロ歴1998年~。
北海道出身。
パチンコ歴1994年~・パチスロ歴1995年~。
(1993年に初めてゲーセンでパチンコを打つ)
日々の稼働や収支、最新台の解析情報や
これまでの軌跡について記事にしています。
稼働日数7000日突破。


~経歴~
1994年頃、兄貴に連れられ初めてパチ屋に入る。
(子供の頃にもパチンコを打ったことはあるが)。
1998年、パチプロになる。
2015年、生涯収支が1億円を超える。
2015年9月、当ブログ開設。

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