「パチプロは決して幸せにはなれない。
だからこそこうしてパチスロで酒代を稼ぎ
今日も酒を飲む。」■1998年秋頃今から20年近く前、私がよく通っていた
近所のパチンコ屋(G店)に一切何も打たずに
一日中徘徊している爺さんが居た。
風貌は小汚い長袖のシャツにハットの帽子で
行く度に必ず顔を合わせていた。
時折休憩椅子に座って、その爺さんを
観察していると、床に落ちている玉やコインを
拾って会員カードに貯玉しては
また徘徊を続けていたのだ。
この爺さんは私を含む常連の間では有名で
玉拾い爺さんと呼ばれていた。
※ある意味、パチ屋の客の中で唯一の
負けなしで、カードには数十万発の貯玉が
あったらしい。そんなある日、私はいつものように
G店に朝一から並び、珍しく新台の
レインボークエストを打っていた。

©アルゼ
■ボーナス確率設定1:B1/297,9R1/468,1
設定2:B1/277,7R1/468,1
設定3:B1/256,0R1/468,1
設定4:B1/234,1R1/468,1
設定5:B1/218,5R1/468,1
設定6:B1/204,8R1/468,1
■機械割設定1:91,8%
設定2:94,3%
設定3:97,4%
設定4:101,0%
設定5:105,1%
設定6:108,8%
※適当打ち時レインボークエストはご覧の通り
ビッグ偏向型マシンであり、当時主流だった
7ライン機でもあった。
※従来の5ラインに加えて、右枠上と右枠下を
テンパイラインに採用していた。
この店の新装初日は出すことが多く
期待していたのだが、のっけから
1000ハマリを喰らいかなりの消沈モード。
そこへ例の玉拾い爺さんの登場である。
朝一から3万ストレートでいかれて当然
私は腹が立っていたのだが、その爺さんは
お構いなしに私が落とした足元のコインを
拾おうしてきたのだ。
注意するが、無視して強引に
拾おうしてきたので、私は爺さんの手を
踏んで阻止。
それでも爺さんは私の手を退けて
コイン1枚を奪取。
そして私が文句を言う前に早々と消え去った。
その時、私は怒りを通り越して
爺さんの必死さに笑ってしまったのである。
結局その日はその爺さんのせいなのか
散々ハマッてバケを繰り返して
クソ負けで終了。
私以外の客は頭上にドル箱タワーを
築いていたことから、おそらく全台設定は
456だったのだろう。
ともかく爺さんのこういう軽い揉め事は
日常茶飯事で、他の客とも
度々問題を起こしていたのだ。
しかも店も何故か黙認しているので
どうしようもない。
仲の良いおじさんの店員に話を聞くと
この爺さんは昔からの常連で
昔はよく甘い平台で打ち止めさせたり
荒めの一発台で出していたそうなのだが
いつの間にか金回りが悪くなり
玉拾いに転じてしまったらしい。
※凄腕のパチプロだったそうだ。毎日見るこの玉拾いの爺さんも
昔はパチプロだったことを知った途端
自分の将来を見ているようで
次第に私の落としたコインを拾っていく
爺さんを黙認してしまうようになった。
当時はこういうことをする輩が多く居たのだ。
裏モノの超技術介入機『ナイトフォックス』パチンコ屋で拾ったコインと玉だけで生活するホームレス爺さん。・・・ところが、爺さんはしばらくして店に
一切現れなくなった。
仕事を始めたのか、それとも
体調を崩したのかわからない。
ただ、あの風貌からして、おそらく
幸運が巡ってきたわけではないだろう。
手打ちパチンコの時代から
打っていたであろう剛腕パチプロも
決して幸せにはなれないということである。
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http://mitihazure.blog.fc2.com/blog-entry-418.htmlパチンコ・パチスロで金を使わずに勝つ方法を実践した爺さん~パチスロ名機物語外伝20~
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