道外れの人生(改)

■翌日
狙うは裏ハナビの爆裂予想台と

書かれた札台だ。

開店と同時に店内になだれ込む。


無事狙いの札台をゲット。

ただ、いくら札台とは言え中身は裏モノ。

あまり当てにならないのは承知していたし

なんせ昨日は9万負け。

あまり熱くならないようにと冷静に打ち出した。



無難な投資で喰いつき、その後も裏にしては

割と初当たりが軽い。


んが、一向に連チャンしない。

状態バージョンなのに打っている感じは

ノーマルの低設定となんら変わらない。


あれよあれよと金は無くなっていき、財布には

小銭のみしかなくなった。

なんせ昨日大敗を喫しているので

金が無かったのだ。


失敗した。

打つ前はあれだけ熱くならないようにと

決めたはずなのに、なんて私は意志が

弱いのであろう。


ただ、今更やめるわけにもいかないので

台をキープしたまま近くのATMに直行。


金を下ろして勝負を再開するも

相変わらず中身はノーマル低設定の挙動。




・・・ところが、二度目のATMから

戻ったところで台の挙動が豹変する。


久しぶりの遅れから三連ドンの長男が

下段にビタ止まった。


「ああ、これでしばらく金を
使わなくて済む・・・」


などと弱気になっていたところ

ビッグ終了後1ゲームでスタート音の遅れから

ビッグ！

終了後1ゲームで今度はバケと

ついに状態が始まる。


実際の実戦データ（一部抜粋）
裏ハナビ（1999年12月某日）
※Bはビッグ、Rはレギュラー
・・・
R453
B165
B291
R503
B201
B1
R1
B20
B12
B7
R23
R8
・・・


結局ビッグとバケの混合で20連オーバーを

かまし、8000枚オーバーの大勝ち。

投資7万を一瞬で捲ったのである。


そしてこの日の夜、別の友人から

某チェーンB店にある裏ハナビで

3万枚が出たらしいとの連絡が入った。


すっかり裏ハナビを気に入ってしまった

単細胞の小僧。

行かない手はないだろう。


んで、翌日B店のハナビの島に行くと・・・

あったあった。

大量設置されているハナビの島にある

前日のデータを全てチェックしていくと

一台だけビッグの回数が

100回を超えている台がある。


「このハナビが3万枚出た台か・・・」


他のハナビは過去最高のビッグ回数が

軒並み60回前後。

裏では至って普通なのだが、明らかに

100回はオカシイ。

これで3万枚は少ない。

もっと出ててもいいはずである。


しかも台をよく見ると調整中。

後々知ったのだが、どうやら基盤がイカれて

前日の夕方辺りから永遠と出っぱなし状態に

なったのだという。

実際の出玉が3万枚というのは事実らしいのだが

データカウンターも、なんらかの不具合が

発生していたに間違いはないだろう。



ただ、これには拍子抜けした。


せっかく近所の店でビーマックスの

札台（推定45）を打てるチャンスだったのに

おかげでその日はパー。


もう3万枚を出せるポテンシャルの裏ハナビは

この店に存在しない。

近所の店に戻っても札台は取られているだろう。


ならば、他の裏モノでも打とうかと店を

徘徊したのが地獄の始まり。

ついバルデビッグに手を出してしまった。


©バルテック
※バルデビッグ（裏モノ）・・・バルテックから
発売されたA400タイプ。
プラム連の前兆モノで、ボーナスは
貯金方式を採用しており、仮天井が1400G。
ハズシ効果も高い台である。



大して中身を勉強していなかったにも関わらず

適当に前日の凹み台をキープして打ち始めた。

台には各リールに「B」、「A」、「L」と並べば

ボーナス確定と書かれているので簡単だろう。



・・・だがリールにBALが揃ってもビッグが

揃わない。


これもしょせん裏だからだと諦めて

結局リールにBALを

5～6回並べたところでさようなら。
※実際は貯金方式の裏モノなので、リールに
BALが並んでもビッグを放出せずに
貯金する場合がある。


こいつが貯金方式を採用した裏モノであると

知ったのは翌日のことである。



裏ハナビで3万枚出すどころか

バルデビッグで一度もビッグを放出することなく

前日の勝ち金を全て放出する小僧。


私が1000ハマりを超えた辺りから

後ろをうろちょろちょろ徘徊する男が

居たのだが、今思えばそれは

エナ野郎だったんだということである。


ハイエナくそ野郎が今も昔も嫌われる理由が

良くわかります。