今日は稼働休みです。
そんなわけで、名機物語外伝3をご覧ください。
※パチスロ名機物語~始まりはいつも雨~※パチスロ名機物語2~名機?との出会い~※パチスロ名機物語3~プロ人生を歩む土台を作ってしまった機種~※パチスロ名機物語4~パチスロ初めての攻略法~※パチスロ名機物語5~大ハナビ登場と風俗嬢の彼女そして・・・~※パチスロ名機物語6前編~4号機最後の破壊的攻略法、歓喜と絶望を味わう若造~※パチスロ名機物語6後編~攻略法で財産を築く小僧・・・?~※パチスロ名機物語7~一撃5万枚のチャンスを掴む男~※パチスロ名機物語8~猛獣王とシャクレと金髪女~※パチスロ名機物語9~洋服屋の彼女との別れ、そして爆裂AT機時代の終焉~※パチスロ名機物語外伝~裏ハナビで3万枚を夢見た小僧~※パチスロ名機物語外伝2前編~パチプロ軍団の貧弱シャクレ女VS小僧~※パチスロ名機物語外伝2後編~貧弱シャクレ女のその後~
<1996年頃>技術介入機全盛の時代に、徐々に頭角を
現し始めた裏モノが全国のパチンコ屋を
席巻する。
その名も「キングガルフ」
※キングガルフ・・・大東音響から発売された
A400タイプ。
そのほとんどが裏モノ化され
ノーマル自体が珍しいだろう。
当時、それほど目押しが得意でなかった
小僧・・・
いわゆる色押しだった私であったが
目を付けたのがコイツであった。
この機種に関しては立ち回りもクソも無く
学校帰りにハマり台を1万円分打って
当たったら飲まれるまで打つという
宝くじを買うような感覚で打っていた。
ただ、これがどういうわけかヒットしていた。
歴代最高の状態裏モノ『キングガルフ』モーニングから状態突入!ライバルのスロプロを店にチクって出禁にさせる。
私が良く通っていた店のバージョンを説明すると
おそらく設定変更後、in枚数(台に入れたコイン)が
5000枚から15000枚を超えて初めて
状態に突入する。
状態というのは連チャンモードのことで
その間ボーナス確率が大幅にアップしていて
決められた連荘回数、もしくは
転落抽選に当選するまで当たり続ける。
店側が意図的に細かい設定を組めた
バージョンなども多数存在したようだ。
内部仕様を理解しないで、ただハマっている台を
狙って打っていたのも
あながち間違いではなかったようだ。
何せ当時の私は金が無かった。
今思えば、財布に1万円を入れて裏モノを
打ちに行っていたことを
考えると、なんて無謀な青年だったのだろう。
そんなある日、家の近所にパチ屋が
新規オープンするというので
友達と並びに行った。
3時間ほど並び、確保した台は
キングガルフではなく、こちら。

©パイオニア
※天狗・・・パイオニアから発売された
A400で、マイナー機。
リール下の告知ルーレットランプが点灯すれば
ボーナス確定の準告知タイプ。
昔のパチスロは、マイナー機=裏モノという
図式が成り立っており、この天狗も
新規オープン初日から裏モノ化されていたのだ。
新規オープンだからなのか、設定も
良かったのだろう。
低投資で喰いつき、あっさり連チャン開始。
デカい連こそないものの、3連~5連を繰り返し
3000枚ほど獲得して勝利。
結局この天狗に関してはどこの雑誌を調べても
どんなバージョンの裏モノがあるのか
一切載ってないので、二度と打つことは
なかった。
この大勝ちをきっかけに裏モノもちょろいなと
思うようになった小僧だが、相変わらず
キングガルフでの立ち回りは、夕方過ぎから
ハマり台を見つけて、それをただ1万円分
打つだけで、朝一から突撃することは
一度も無かった。
ノーマル高設定だかなんだかわからないような
連チャンがだらだら続く仕様より
速攻連チャンばかりの台の方が
好きだったので、正直あまり好きには
なれなかったのである。
ただ、このハマり台を少し打つだけの
立ち回りを繰り返すこと数十回。
ついにその時が来た。
天狗を打った店のオープンから数週間が経過して
いつものように朝からクランキーコンテストを
打ちに行った時のこと。
狙い台で5判別をしてあっさり合格するはずが
なんと不合格。
数台判別に試みるも、この日は5が
見当たらない。
結局2万ほど負けて途方に暮れていると
なんとなくガルフの島が目に入った。
これも何かの縁ということで
初めて朝から手を出すことにした。
前日が凹んでいて、今日もビッグ回数が
一桁のハマり台に着席。
数分後左リール七プラムバーから
あっさりビッグを引いて終了後
七が滑って下段停止。
中リールを止めるとズル滑って
七が右上がりテンパイ。
これが自力なのか状態突入なのか・・・
ドキドキしながら二回目のビッグを消化。
終了後、今度はクレジット内で七プラムバーから
ボーナスのダブルテンパイでビッグ!
モノホンなのか、冷やかしか・・・
この店のガルフはショボ連で終わることも
多いのだが、期待せずにはいられない。
鼻息荒くビッグ終了後を消化していると
ここで見たことのある顔が島の端から
近づいてくる。
・・・私のオヤジである。
話を聞くと、今日学校に行かなければ
私は卒業できないらしい。
追試があるのをすっかり忘れていた
お茶目な小僧。
正直、卒業なんかどうでもいい。
そんなことより今、目の前にあるガルフの
推定状態中の台を捨てたら
一生後悔するだろう。
2分考えて出した結論は・・・
「台を捨てる」であった。
目先の金より、将来の金である。
ただその数年後、パチプロになって
将来を棒に振ったことを考えると
ガルフの推定状態中をぶん投げたことが
非常に悔やまれる。
翌日私が打っていたガルフの最終データを見ると
案の定ビッグ40回オーバーの大爆裂。
私にとって、意味の無い肩書きと
目先の10万円はどちらが大事か。
当然後者である。
推定5000枚強の出玉を捨てた勤勉学生は
その夜、静かに枕を濡らしたのであった。
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